ATBeXとは

目次

ATBeXの概要

ATBeX(ATTokyo Business eXchange、アットベックス)は、メガクラウドをはじめ、さまざまなITサービス、データセンター間接続を、お客さまの要件に合わせてオンデマンドで利用することを可能にするネットワークプラットフォームサービスです。

ATBeXができた背景には、元来アット東京のデータセンターが構内配線で相互にお客様同士が接続し合い、コネクティビティを実現してきたデータセンターだったという状況があります。その中で、昨今のクラウドサービスをはじめとしたお客様のITサービスを迅速に提供していくというニーズに応えるため、構内配線の仕組みを閉域のネットワークシステムで実現したインテリジェントな構内配線システムになります。

お客様は、クラウドへの接続、インターネットへの接続、SaaSやその他のお客様のサービスへの接続といったさまざまなサービスを使うために、ラックから構内配線でアクセスする時と同じようにATBeXを使ってアクセスできます。また、お客様企業同士でコラボレーションする際の接続にもお使いいただけます。サービス事業者は、クラウド事業者同士が相互に接続し合う通信、ISPとIXの間のトランジットの通信、ISP同士のピアリングといった、サービス事業者同士の接続で利用することも可能です。さらにアット東京と国内のデータセンター、海外のデータセンターといったデータセンター間のインターコネクトも、ATBeXを経由して他社のネットワークと相互接続することで実現しています。

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図のように、ユーザーから一本の接続回線で、そこからいろいろなサービスにつなぎに行くことができます。また、そこで事業者同士もつながっています。

ATBeXのコンセプトには、マルチ相互接続プラットフォームという位置づけがあり、オンプレからクラウド、ハイブリットクラウド、マルチクラウド、業界ネットワーク、ネットワーク事業者、データセンターといったあらゆる業態をつなぐ、これからの時代を見据えたAT TOKYO Business eXchange (ATBeX)という広い概念を持っています。

ATBeXの歴史

ATBeXは2017年12月にサービスを開始してから進化し続けています。2016年から2017年には準備段階として、IXやクラウドPOPの誘致を戦略的に行いました。それをベースに2018年にはクラウドサービス事業者への接続を拡充しています。

2019年以降も、さまざまなお客様ニーズにもとづき、マネージドルータ、ONUお預かりサービス、アット東京Cloud Labといった周辺サービスを作り込んでいます。また、メガクラウド以外の事業者との接続も広げています。
 

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2020年には、大阪にアット東京のデータセンターを開設して新しくゾーンを作り、大阪でATBeXが利用できるようになりました。また、SDN技術を使ったATBeXオーケストレータシステム(略称@OS)という自動化して制御する仕組みを導入しました。@OSの自動化により、お客様がポータルから申請してオンデマンドで短時間にクラウド接続などの設定をすることが可能になっています。

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東京と大阪にゾーンができたことにより、東京と大阪のクラウドPOPへの接続、お客様の東阪間通信のサポートが可能となりました。また、国内のIXへの接続、通信事業者、国内の各地方も含めたデータセンター事業者からの相互接続を拡充しています。

The Global HUB

アット東京のデータセンターの目指す姿として、例えるとハブ空港としての役割があります。アット東京のデータセンターは、海外から見た場合は玄関口であり、国内から見るとインターネットやクラウドに接続するための重要な接続ポイントになっています。

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そこに、ATBeXによるニュートラルで柔軟なコネクションを提供することで、アット東京のビジョンであるThe Global HUB を実現しています。そのために海外事業者との協業の強化と、海外のクラウドやIX、データセンターとの相互接続を拡充しています。

国内では、国産のデータセンター事業者、ISP、通信事業者、SIerとの協業を広げることで、日本のお客様の作りたいシステムを実現できるプラットフォームになることを重視しています。事業者の誘致をさらに進め、メガクラウドPOP、業界のネットワーク、IX、ISV(独立系のソフトウェアベンダー)なども構内コネクティビティで提供していきます。「つながるプラットフォーム」が、今後の一つの拡張方針です。

DXプラットフォーム

クラウド化が進んだことでハイブリッドクラウド、マルチクラウドといった混在した環境の構築が増えています。さらに今後5Gや地方分散の時代が来た際には、混在環境に必要な設備も分散配置して事業展開することが想定されます。

その中で、ATBeXやアット東京のポータルシステムは、多様化するITの使い方を統合的にコントロールするネットワークプラットフォームを提供していくことを目指しています。

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未来の企業が構築したいシステムを実現できるDXプラットフォームに必要な機能を、自社開発、及びパートナーと連携して提供するとともに、プラットフォームを使ってお客様のシステムを構築する構築パートナーと一緒に、未来の新たな社会の価値となるさまざまなシステムを実現していきます。

特に、Nearクラウドの領域(クラウドとのハイブリッド環境構築)は、クラウドPOPや同一のロケーションのアット東京データセンター内で実現することが効率が良く、お客様へのデータセンタースペースの提供だけでなく、今後、様々なサービスパートナーの誘致や自社サービス開発など重点的にサービスを拡充していきます。

ATBeX網の特長

品質、効率性、柔軟性

ネットワークサービスとしてのATBeXの特長として、高い品質があります。その理由として、帯域確保型のサービスを提供している点、完全に閉域のネットワークである点、大容量の100Gbpsのネットワークリンクにも対応しているという点が挙げられます。また、バックボーン機器もキャリアグレードの信頼性の高い装置を使い品質にこだわったネットワークになっています。

品質
大容量かつセキュアなネットワーク
  • 100Gbps対応のMPLSネットワーク
  • 帯域確保型
  • 閉域ネットワーク
効率性
帯域の有効利用が可能
  • 1つの物理接続で複数の論理接続を実現
  • 論理回線ごとに接続先と帯域を設定可能
柔軟性
柔軟な接続ニーズへの対応
  • P2P、P2MPなど様々な接続に対応
  • 「必要な時」に「必要な帯域」へ変更が可能
  • お客さま指定のVLAN-IDによる接続が可能

2点目は効率性です。従来の構内配線サービスでは常に1対1でしかつなげないため、10ヶ所につなごうとすると物理的に10本構内配線を引かなければならないという課題がありました。ATBeXでは、1つの物理接続で複数の論理接続を作ることができ、さらに接続ごとに接続先と帯域を設定するといった作業を短期間に実施できるため、お客様のネットワーク運用を効率化できます。

3点目は柔軟性です。ATBeXはユーザーからクラウドにつなぐだけではなく、ユーザー同士、もしくはクラウドサービス事業者同士など、さまざまな接続パターンを実現できるレイヤ2のシンプルなネットワークになっています。P2P(ポイントto ポイント)とポイントtoマルチポイントどちらも作っており、かつATBeXオーケストレータシステム(@OS)での制御により必要な時に必要な帯域に変更が可能になっています。

また、ATBeXでは論理回線をお客様が指定するVLAN-IDに設定することができます。ATBeXの網は中核の技術としてMPLSトラフィックエンジニアリングを使っており、お客様との接続はVLANでつないでいますが、中継網は別の技術を使っているため、お客様が指定するVLAN番号でサービスを提供することが可能になっています。

メガクラウドへの接続性

ATBeX東京ゾーンのネットワーク集約拠点であるアット東京データセンター(CC1/CC2)は、メガクラウドのダイレクト接続ポイントが同一キャンパス内に設置されており、複数のメガクラウド事業者の接続ポイントを同じセンター内に収容している点が大きな特長になっています。

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メガクラウドの接続ポイントがセンター内有することで、次の4つのメリットがあります。

  1. 低コスト 通信事業者の設備や回線料金が不要なため
  2. 低遅延 クラウドに近いため。どのAZにも数msで接続(AWSの場合)
  3. 高信頼 直接光ファイバーで接続するため、障害ポイントが少ない
  4. ワンストップ 構内配線も含めアット東京で提供可能

アット東京データセンター(CC1/CC2)では、ダイレクト接続ポイントからお客様のラックまで光ファイバーの接続を延ばすこともできます。これはアット東京のプレミアムコネクトというサービスで提供しています。ATBeXも同様に、メガクラウドのダイレクト接続を利用して作っている仕組みとなっており、運用を含めてダイレクト接続ポイントまでのサービス提供を、他の事業者を介することなくアット東京が全てワンストップで行っています。このことにより、完全にセンター内から出ることなくプライベート接続ができ、低コスト、低遅延、高信頼なサービス品質を実現しています。

クラウドサービス 接続帯域
AWS

プレミアムコネクト

ATBeX

1Gbps / 10Gbps / 100Gbps

50Mbps / 100Mbps / 200Mbps / 300Mbps / 400Mbps / 500Mbps / 1Gbps / 2Gbps / 5Gbps / 10Gbps

Azure

プレミアムコネクト

ATBeX

10Gbps / 100Gbps

50Mbps / 100Mbps / 200Mbps / 500Mbps / 1Gbps / 2Gbps / 5Gbps / 10Gbps

Google
Cloud 

プレミアムコネクト

ATBeX

10Gbps / 100Gbps

50Mbps / 100Mbps / 200Mbps / 300Mbps / 400Mbps / 500Mbps / 1Gbps / 2Gbps / 5Gbps / 10Gbps

IBM
CloudTM

プレミアムコネクト

ATBeX

1Gbps / 2Gbps / 5Gbps / 10Gbps

50Mbps / 100Mbps / 200Mbps / 500Mbps / 1Gbps / 2Gbps / 5Gbps

Oracle
Cloud

プレミアムコネクト

ATBeX

1Gbps / 10Gbps

50Mbps / 100Mbps / 200Mbps / 300Mbps / 400Mbps / 500Mbps / 1Gbps / 2Gbps / 5Gbps / 10Gbps

また、アット東京はATBeXとプレミアムコネクトの2つのサービスを持ち、メガクラウドへの接続帯域は、低帯域(50Mbps)から広帯域(100Gbps)まで幅広く対応することが可能です。

アット東京のメガクラウドへの接続サービスは以下の通りです。(2021年7月時点)

ATBeXの仕組み

ATBeXのバックボーンネットワークでは、MPLSトラフィックエンジニアリングの技術を使ってレイヤ2のリンクを効率的に提供しています。

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お客様のポートとして、1G,10G, 40G,100Gのポートをつなぐことができ、そこで複数の独立した論理ネットワークを実現できます。論理ネットワークは網の中では独立しており、お客様同士の通信が影響しない仕組みになっています。実際には、トラフィックエンジニアリングとしてお客様の帯域を網内で保障するために、論理ネットワークについてはお客様の接続回線からATBeXの網内に入るときにポリシングをかけています。ポリシングによって帯域を絞っており、例えば50Mの契約では50Mの帯域しかバックボーン内に入らないようになっています。

さらに、お客様の接続回線が10Gで契約されている場合は、論理回線の総和が10G以下というルールになっており、帯域以上の論理回線を収容しないことで、接続回線内で輻輳しないようトラフィックエンジニアリングを行っています。これらの仕組みにより、お客様のラックから接続先のお客様のラックのケーブルの先まで、帯域が確保されたリンクの提供を実現しています。

ゾーン構成

アット東京は、東京を中心にデータセンターを展開していますが、大阪にも複数箇所データセンターを展開しています。東京と大阪のセンター間をバックボーンネットワークの中継回線で接続し、ネットワーク集約拠点のセンターからスター型にクラウドPOPやその他の相互接続しているデータセンターとつなぐネットワーク構成になっています。

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CC1/CC2を中心に関東エリアで構成しているネットワークが「ATBeX東京ゾーン」、DC12を中心に関西エリアで構成しているネットワークが「ATBeX大阪ゾーン」となっており、ゾーン間通信は中継回線を経由して可能となります。この間のリンクは全てレイヤ2のリンクで提供しています。

ATBeXを利用して、東京ゾーンから大阪ゾーンのデータセンターまでの論理回線(L2リンク)を作ることも、東京ゾーンのデータセンターから大阪ゾーンのクラウドPOPまでの論理回線(L2リンク)を作ることもできます。もちろん、東京ゾーン内や大阪ゾーン内だけで論理回線(L2リンク)も作ることができる構成になっています。

論理回線(L2リンク)の作成は申請受領後2営業日以内に対応できるため、お客様のニーズにもとづいて素早く準備することができます。

@OS -自動化システム

@OS(ATBeXオーケストレータシステム)は、ATBeXを制御するためのシステムです。ATBeXの機器はSDNに対応したソフトウェアで制御できるネットワーク機器が使われており、制御するソフトウェアが@OSと呼ばれるシステムです。

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仕組みとしては、お客様からのカスタマポータル経由で申請を受け、@OSにリクエストを出します。リクエストを受けた@OSはATBeXのネットワーク機器、及びクラウドサービス事業者とのAPIでの連携により、サービス事業者側の設定を同時に行います。それによって中継のネットワーク機器とサービス事業者側の設定を一括で終わらせることができます。

将来的には@OSにより、2営業日かかっている論理回線の開通は、最短数分でできるようになる予定です。※1
※1)2021年7月時点では、SEによるお客様の入力内容のエラーチェックのためリードタイムを2営業日頂いておりますが、将来的には自動反映に対応していく予定です。

基本サービス構成

ATBeXをご利用いただくためには、①ATBeX接続回線と②ATBeX論理回線が必要で、東京、大阪間をまたいで論理回線を利用する際は、③ATBeX中継回線が必要になります。

①ATBeX接続回線は、お客様のラックとATBeXの収容機器を接続する物理的な光ファイバーケーブルです。接続回線は図中では土管のイメージで表されていますが、この中に複数の論理回線を収容していく仕組みになっています。

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まず、物理回線である接続回線は必須で、ATBeXのポートにつなぎます。それから、接続先ごとに論理回線(VLAN)を作成します。東京ゾーンの中だけ、もしくは大阪ゾーンの中だけで使う場合はこれだけで済むのですが、東京、大阪間で接続したい場合は、③ATBeX中継回線が必要です。この中継回線は、論理回線ごとに契約が必要になります。

ATBeX接続回線

ATBeX接続回線のサービス品目は1G、10G、40G、100Gの4種類あります。一般のお客様は1G、10Gでの接続、サービス事業者との接続では40G、100Gなど高帯域のポート接続が使われることもあります。

基本サービス品目 1Gポート 10Gポート 40Gポート 100Gポート
インタフェース種別 1000BASE-LX 10GBASE-LR 40GBASE-LR4 100GBASE-LR4
通信速度 1Gbps 10Gbps 40Gbps 100Gbps
通信モード Auto Negotiation
お客様機器接続
ケーブル線種
シングルモード光ファイバ 2心
お客様機器接続
ケーブルコネクタ形状
SC / LCコネクタ
※お客様機器に合わせてご指定いただけます。
VLAN方式 VLANタグ(IEEE802.1q準拠) / タグ無し
VLAN設定上限数 VLANタグ : 4,094
タグ無し:1

お客様のラックまで構内配線込みで敷設するとこころまで、ATBeXのサービス提供範囲となっており、お客様のラックまでシングルモードの光ファイバー2芯のケーブルが提供されます。コネクタ形状はお客様の機器に合わせてSC、LCコネクタから選択できます。また、この中で論理回線を使っていくことになりますが、論理回線はIEEE802.1qのVLANタグの仕様に基づきます。VLANを使用しないタグなしという選択も可能ですが、その場合は1接続回線で1論理回線が上限になります。VLAN番号は1番から4094番までの間でお客様が決めた番号が利用できます。

1本の接続回線で複数の論理回線が利用できますが、論理回線の帯域の総和が接続回線の帯域以上になる場合は収容できません。

ATBeX論理回線

論理回線はいろいろなつなぎ方がありますが、アット東京の論理回線はServiceLinkとPartnerLinkを準備しています。

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ServiceLinkは、接続先がクラウド事業者やIX、回線サービス事業者、SaaSなどのサービス事業者に対して、その接続メニューに合わせた帯域の論理回線を提供します。PartnerLinkは、お客様同士で双方がATBeXの接続回線を利用されており、その中で一つの論理回線を使って相互につなぎ合う場合、もしくはサービス事業者同士が対等に接続し合う場合に対して、論理回線を提供します。

ServiceLinkとPartnerLinkの技術的な仕様は同じですが、課金の仕組みが異なります。

ATBeX ServiceLink

ServiceLinkにより、お客様ラックからいろいろなサービスにつなぐことができます。

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ServiceLinkを使うためには、ATBeXの接続回線と論理回線の両区分の申し込みが必要です。さらに、例えばAWSを使う場合には、ATBeX接続回線とServiceLink for AWSを契約します。そうすることで、お客様ラックからサービス事業者(ここではAWS)のラックまでの論理回線がServiceLinkで契約できます。ServiceLinkは、論理回線を両端までの全区間お客様が手配できるというモデルになっています。

ServiceLinkは、クラウドサービスへの接続の用途が最も多いのですが、各クラウドサービス事業者は、ネットワークサービスを提供する事業者向けのメニューを持っています。

例えば、AWSの場合はAWS Direct Connectのホスト型接続と呼ばれるもので、50Mから10GまでのメニューがAWSの中で作られています。

AWS

AWS Direct Connect ホスト型接続

50M 100M 200M 300M 400M 500M 1G 2G 5G 10G

Azure

Azure ExpressRoute

50M 100M 200M - - 500M 1G 2G 5G 10G

Google Cloud 

Google Cloud interconnect

50M 100M 200M 300M 400M 500M 1G 2G 5G 10G

IBM CloudTM

IBM Cloud Direct Link Exchange

50M 100M 200M - - 500M 1G 2G 5G -

Oracle Cloud

Oracle Cloud Infrastructure FastConnect

50M 100M 200M 300M 400M 500M 1G 2G 5G 10G

ATBeXでは、そのメニューに合わせたネットワークリンクをお客様に提供しています。

そのため、クラウド側のポートのメニューとATBeXの論理回線のメニューは同じ帯域で申請いただく必要があります。

ATBeX PartnerLink

PartnerLinkでは、お客様が接続回線を契約されている中で、お客様同士が論理回線を作っていくものになっています。

これは、お客様同士が対等な関係でつなぎ合う考え方にもとづいているため、サービス区分は折半となり、論理回線の費用はA社様とB社様の両社に半額ずつ請求される仕組みになっています。

また、PartnerLinkの申し込みは、お客様双方からの申請が必要です。

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ATBeX ServiceLinkの構成イメージ

構成例として、例えばAWSに閉域接続する場合は、お客様のラックからATBeXを経由してAWS Direct Connectにつなぎます。シングル構成と冗長構成が選択できますが、冗長構成の場合接続回線と論理回線を2本に分けて構成できます。

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またATBeXは、レイヤ2リンクによる構成が基本的なサービスになっています。そのため、クラウドとつなぐためにBGPに対応したルータが必要になりますが、BGP対応ルータをお客様ラックに設置していただくか、BGPのルータをアット東京で提供する仮想マネージドルータを利用し、そこから論理回線でお客様ラックに接続する構成が可能です。

これらの構成は、お客様がアット東京のラックをご利用いただいている場合でしたが、お客様がラックを持っていないクラウドネイティブな環境の場合、例えばAWSとAzureを使われていて、その間を接続したい場合は、ATBeXと仮想マネージドルータを組み合わせて使うことできます。この場合、AWSと仮想マネージドルータの間のリンクとAzureと仮想マネージドルータの間のリンクを作り、仮想マネージドルータを経由した構成が可能です。

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仮想マネージドルータの利用のための物理的なラックの契約は不要なため、クラウドネイティブなお客様でもクラウド間接続だけ使うことが可能になります。

ATBeX PartnerLinkの構成イメージ

東京のデータセンターの中のお客様ラックと、大阪のデータセンターの中のお客様ラックをつなぎたい場合、ATBeXのPartnerLink(赤線の部分)と東京、大阪間の中継回線(青線の部分)を使ってリンクを作ることができます。

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また、この中継回線を使うことで、東京のラックから大阪のクラウドに接続するといった構成も可能です。中継回線はベストエフォート型と帯域確保型から選択でき、最大1Gまでのリンクに対応しています。

Cloud Direct Connect Pack

アット東京のデータセンターの外からクラウドPOPにつなぎたいというニーズに対して、Cloud Direct Connect Pack というソリューションを用意しています。お客様拠点までWANの回線も含めてアット東京が提供する「Full Pack」や、図のように回線サービスはお客様持ち込みのものを引き込んでいただいてクラウドに接続することが可能な「回線だけ持ち込みパック」など、既存のお客様のネットワーク構成に合わせたパターンを準備しています。

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「回線だけ持ち込みパック」を利用すると、既にお客様のWAN内がいろいろな通信事業者で全国の拠点に対してネットワークを持っており、アット東京の中のクラウドやサービス事業者に接続したいといった場合に、物理的なラックのご契約なしにネットワークだけサービスとして利用することができます。ここでは、ONUお預かりサービスと仮想マネージドルータを組み合わせて利用することで、お客様のネットワークリンクからクラウド事業者までつなぐことができるようになっています。

» Cloud Direct Connect Packに関する詳細はこちら

ONUお預かりサービス

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ONUお預かりサービスは、アット東京の管理しているラックの1つの棚板のスペースをお貸しするサービスで、通信事業者の回線終端装置(ONU)を設置できます。ONUまたはメディアコンバーター(必要な場合)を最大2個まで設置できますが、ONU以外の装置の設置は不可となっています。

ここはお客様が入室できないスペースとなっており、設置時や障害時で対応が必要な場合は、アット東京のオペレーターが通信事業者のエスコートや立ち合いを行います。また、障害発生時の対応では、アット東京のオペレーターが機器の電源OFF/ONやランプ状況確認、ケーブル抜き差し作業などを代行して行うリモートハンズ対応を標準で利用いただけます。

» ONUお預かりサービスに関する詳細はこちら

仮想マネージドルータサービス

仮想マネージドルータサービスは、クラウドにつなぐ場合に必要となるBGP対応のルータ機能を提供するサービスです。

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ルータはお客様拠点に設置する場合、とアット東京のデータセンター内の仮想マネージドルータを利用する場合、以下の違いがございます。仮に、お客様拠点側にBGP対応のルータを設置し、ONUお預かりサービスを使いマルチクラウド構成を行う場合には、Cloud1からCloud2への通信経路はお客様拠点まで戻ってしまうため、お客様手配回線の帯域の増強や伝送遅延、障害ポイントが増えてしまうといった課題があります。

そのため、マルチクラウドでご利用されている場合は、仮想マネージドルータを使った構成を推奨しています。その理由は、クラウド間通信が最短距離(アット東京データセンター内)で折り返すことができ、お客様のWAN回線側にトラフィックが流れないためで、通信効率の良いスター型の構成をとることができます。

こういったサービスを利用することで、データセンター外からでも柔軟にATBeXのサービスを利用することが可能になっています。

» 仮想マネージドルータサービスに関する詳細はこちら

アット東京Cloud Lab

アット東京Cloud Labは、1日から利用可能なデータセンター環境のレンタルサービスです。クラウド接続の事前検証や短期間だけ接続して作業したいといった場合に利用できます。データセンターをご契約されていない場合でもご利用が可能です。

例えば、オンプレミスからクラウドに移行する際に、大量のストレージデータをアップロードする場合に広帯域の回線が必要になりますが、このCloud Labに来てアップロードされるといった使い方ができます。また、お客様のクラウドネットワーク環境の検証環境としてCloud Labでテストしていただくこともできます。
 

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当初、アット東京Cloud Labは、ライブ会場とクラウドを直接つなぐための回線、メディアのお客様が一時的に作りたいというニーズがありました。ライブは1日しかないため広帯域のリンクが1日だけ必要といった要件があり、Cloud Labに一時的な環境を作り、フレッツ網の上でIPv6トンネルの機能を使い広帯域でリンクを作っていくといった使い方もできます。さらに、フレッツ網を使いお客様からの拠点からのクラウドサービスの確認するといった使い方もあり、Cloud Labはさまざまな用途でお使いいただけます。

» アット東京Cloud Labに関する詳細はこちら