クラウド接続サービスの立ち上げを支えた技術力とサポート力。JPIXが語るATBeX活用の価値

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日本初の商用IX(Internet Exchange)事業者として、日本のインターネット基盤を支えてきた株式会社JPIX。
クラウド利用が拡大する中、お客さまからのクラウド接続ニーズへの対応やサービス領域の拡大を目的に、2018年よりアット東京のクラウド接続サービス「ATBeX」を活用しています。 
アット東京とは20年以上にわたり関係を築いてきたJPIX。ATBeX活用の経緯や導入時の評価、長年利用する中で感じているアット東京の技術支援やサポートについて、詳しく伺いました。 

お話を伺った方

  •  コネクティビティ戦略部 部長 飯塚様
  •  IX技術部 白井様

目次

20年以上続くパートナーシップ。アット東京との関係から生まれたATBeX活用

まずは、JPIXの会社概要について教えてください。

当社は1997年に日本初の商用IX事業者としてサービスを開始しました。

現在はISP事業者やCATV事業者、コンテンツ事業者、クラウド事業者などに向けてインターネット接続基盤を提供しています。インターネットの相互接続を支えるIXサービスを展開するとともに、VNE(Virtual Network Enabler)事業者として、ISP事業者向けにIPv6 IPoE接続方式のインターネットサービス提供に必要なネットワーク設備や運用機能なども提供しています。日々増加するトラフィックに対応しながら、お客さまの安定的なネットワーク運用を支援しています。 

アット東京との関係について教えてください。

アット東京とのお付き合いは、2000年代初頭から続いています。
当時は主要なネットワーク拠点が大手町に集中していた一方で、インターネットのさらなる発展に向けて、接続拠点の分散化や冗長化の重要性が認識され始めていた時期でもありました。
そうした背景の中で、アット東京からIX接続ポイント開設のお話をいただき、中央センター(CC1)に接続ポイントを設置しました。
現在のアット東京は、多くの事業者が集まる国内有数のデータセンターですが、当時はデータセンターの利用はそこまで進んでおらず、利用者向けサービスや周辺環境の整備もこれからといった感じでした。
それでも、データセンターとしてのインフラ面の優位性や将来的な拡張性に可能性を感じており、いずれ多くの事業者が集まる重要な接続拠点になるのではないかという期待がありました。

飯塚様:

CC1に入っていれば、今後何か良いことがありそうだという感覚がありましたね。



その期待どおり、その後アット東京には多くの事業者が集まり、日本を代表する接続拠点の一つへと成長していきました。
こうした関係をきっかけに、その頃から継続的に情報交換を行うようになり、アット東京の新しいサービスや市場動向についても定期的に意見交換を続けてきました。
クラウドなどへの接続サービスについても、そうした情報交換の中で認識しており、ATBeXについても以前から知っていました。

クラウド接続需要の拡大を見込み、AWS接続サービス提供の第一歩としてATBeXを活用

 ATBeXを利用することになった背景を教えてください。

当時、お客さまのクラウド利用が広がり始めていました。
私たちもIX事業の将来的な発展を考える中で、新たな付加価値サービスを提供していく必要があると考えていました。特にエンタープライズ市場への展開を考えるうえで、クラウド接続サービスは重要なテーマの一つでした。
当時はAWSが先行して市場をけん引しており、当社に寄せられる相談もAWS接続に関する内容が中心でした。エンタープライズ領域ではAzureの利用も見られましたが、当社のお客さまはISPやCATV事業者が多く、その先にいるエンドユーザーも含めると、AWSの利用が多い傾向にありました。
そうした中で、アット東京は当時からクラウドへ閉域接続できるサービスをいち早く提供していました。

飯塚様:

アット東京がいち早くクラウドへ閉域接続できるサービスを提供していたことに加え、お客さまからの要望もあり、アット東京の接続環境を活用することで、JPIXとして新たなサービスを提供できるのではないかと考えました。

アット東京とは以前から継続的に情報交換を行い、クラウド接続サービスについても把握していたことから、ATBeXの活用は自然な選択肢でした。 

現在はどのような用途で利用されていますか。

主にIXサービスをご利用いただいているお客さまのクラウド接続用途として活用しています。
当時はIXポート利用だけでは事業拡大に限界があるという考えもありました。クラウド接続サービスを組み合わせることで、お客さまへ新たな価値を提供できるようになりました。
現在では、IX利用のお客さま以外にもサービスを展開しており、ATBeXを活用したサービス提供の幅は広がっています。


「VLANを通すだけだった」設備負担を抑えながらサービスを立ち上げ

ATBeX導入時に評価したポイントを教えてください。

最も大きかったのは導入のしやすさです。
アット東京側で必要な設備を準備いただけたため、当社で大規模な設備投資を行う必要がありませんでした。
また、仮想マネージドルーター(VMR)が用意されていたことも大きかったですね。

飯塚様:

VLANを通すだけだったので非常にやりやすかった。というのが率直な感想です。
当社の既存のサービスと親和性が高く、大きな運用変更を伴わずにサービスを開始することができました。
クラウド接続サービスの立ち上げにあたり、設備面や運用面の負担を抑えながらスタートできたことは非常に大きなメリットだったと感じています。

ATBeXポータルとエンジニアの対応力がサービス拡大を支援

導入当初に苦労したことはありましたか。

サービス開始当初は、私たちもAWSに関する知識が十分ではありませんでした。
お客さまからAWSに関する問い合わせを受けた際、どのように回答すべきか悩むこともありました。
当時はクラウド接続に関する日本語の技術情報も限られていました。そうした中で、非常に参考になったのがATBeXポータルでした。

飯塚様:

ATBeXポータルには本当に助けられました。
掲載されている技術情報を読み込みながら、お客さまへの回答にも活用していました。当時は救世主的な存在だったと感じています。



長年利用する中で評価している点を教えてください。

導入当初は、クラウド接続サービスの黎明期でもあり、両社とも試行錯誤しながらサービスを発展させてきました。
当社には特殊な接続要件もあり、一般的な利用形態とは異なる部分もあったため、認識合わせに苦労した場面もありました。
そうした経験を重ねる中で、サービス理解や対応品質が大きく向上したと感じています。
特に評価しているのがアット東京の技術サポートです。

白井様:

問い合わせをした際、ネットワークやクラウド接続に関する問い合わせには複雑な内容もありますが、その場で回答が難しい内容であっても、きちんと調べて最後まで回答してくれるという安心感があります。
担当者個人に依存するのではなく、組織として最後まで対応いただける点を非常に評価しています。

今後は名古屋・エンタープライズ領域へ拡大

現在のATBeXの評価を教えてください。

飯塚様:

率直に言うと、不満がないので言うことが出てこないという評価です。
ネットワークサービスにおいては、安定して利用できることが何より重要です。


白井様:

実際に、特にトラブルもないという状態が続いています。また、何かあったとしても最後までサポートしていただける安心感がありますので、現在も継続して活用しています。


今後の展望について教えてください。

先日発表した名古屋での取り組みについては、まず現在進めている展開をしっかり軌道に乗せたいと考えています。
また、IXネットワークを活用した新たなサービスの拡大も進めていきたいですね。
これまで何度も挑戦してきたエンタープライズ向けサービスやセキュリティサービスについても強化したいと考えています。

飯塚様:

今後はクラウド接続だけではなく、ATBeXを活用したサービスをもっと広げていきたいと思っています。

また、お客さまからはBCP対策としてクラウド接続を利用したいという相談もあります。東京リージョンと大阪リージョンの活用方法やDR構成について関心を持たれるケースも多いため、こうしたユースケースや導入事例がさらに充実すると、お客さまへの提案や説明がしやすくなると感じています。
アット東京の接続基盤も活用しながら、当社として提供できるサービスの選択肢を広げていきたいと考えています。 

導入したサービス・ソリューション

企業情報

ロゴ画像
企業名 株式会社JPIX
本社所在地 東京都千代田区
ホームページ https://www.jpix.ad.jp/
事業内容 株式会社JPIXは、日本初の商用インターネットエクスチェンジ(IX)事業者として1997年に設立されました。ISP事業者やCATV事業者、コンテンツ事業者など国内外の多様なネットワーク事業者を相互接続するIXサービスを提供しており、日本のインターネットインフラを支える重要な役割を担っています。また、IPv6 IPoE接続に必要な設備や運用機能を提供するVNE(Virtual Network Enabler)事業も展開し、安定したネットワークサービスの提供を支援しています。