Azure ExpressRoute

目次


Azure ExpressRouteとは? 

Azure ExpressRouteは、Microsoftが提供するAzureクラウドサービスに閉域接続するためのサービスです。このサービスを利用することで、Azureデータセンターと、お客さまのオンプレミスやコロケーション環境のインフラストラクチャ-との間でプライベート接続を作成できます。ExpressRoute接続はパブリックインターネットを経由しないため、一般的なインターネット接続よりも信頼性は高く、スピードは速く、待ち時間は短くなります。オンプレミスシステムとAzureの間のデータ転送にExpressRoute接続を使用することで、コスト上の大きなメリットが得られる場合があります。通信速度は最低 50 Mbpsで最大100 Gbpsまで拡張できます。

なお、Azure ExpressRouteをご利用の場合、ExpressRouteの場所(Exchangeプロバイダーの施設など)であるデータセンター内で直接接続するか、Azureへの接続サービスを提供するネットワークサービスプロバイダーのサービスを利用し、接続する必要があります。

Azure ExpressRouteを選択するメリット

  • セキュリティ
    Azureとお客さま設備間をプライベート接続することができます。
  • 高速
    高スループット・低遅延の接続性を安定的に利用でき、待ち時間を短縮できます。最大100Gbpsの帯域幅をサポートしています。
  • 信頼性の向上
    インターネットVPNでの接続と比較して、より安定した信頼性の高い通信リンクを利用できます。冗長構成での接続が必須となります。

 Azure ExpressRouteへの接続サービスのご紹介

アット東京はExpressRoute接続パートナーであり、アット東京データセンター内からAzure ExpressRouteのサービスをご利用いただけます。

アット東京では、東京、大阪で以下のAzure ExpressRouteロケーションへの接続サービスを提供しています。

  • 東京
    アット東京データセンター(場所名称:東京2、Azureリージョン:東日本)
  • 大阪
    エクイニクスOS1 (場所名称:大阪、Azureリージョン:西日本)

特に東京では、アット東京データセンター内にAzure ExpressRouteの場所(東京2)を設置しており、Azureへの接続サービスとして、「プレミアムコネクト for Azure」と「ATBeX ServiceLink for Azure」の2つのラインナップを提供しております。
それぞれAzureの「ExpressRoute Direct」と「Express Route」のメニューに対応し、お客さまの利用方法、必要となる帯域に合わせてサービスをご選択いただけます。

「プレミアムコネクト for Azure」は、アット東京データセンター内のお客さまご契約ラックからAzure ExpressRouteの場所(東京2)へ直接光ファイバーケーブルで接続するサービスであり、10Gbps, 100Gbpsの帯域が利用できます。
「ATBeX ServiceLink for Azure」は、アット東京がExpressRoute L2サービスプロバイダーとして提供するサービスです。大容量のMPLS網内で高品質な帯域確保型の通信が可能で、50Mbpsから10Gbpsまでの必要な帯域に応じて、お客さまのネットワークを構築できます。

アット東京データセンター内でのAzure ExpressRouteの場所(東京2)への直接接続のイメージ

Azure1

Azure ExpressRouteとアット東京サービスの対応表

クラウド接続サービス名称 アット東京対応サービス名称 接続帯域
ExpressRoute Direct プレミアムコネクト for Azure 10Gbps、100Gbps、
ExpressRoute ATBeX ServiceLink for Azure 50Mbps、100Mbps、200Mbps、500Mbps、
1Gbps、2Gbps、5Gbps、10Gbps、

プレミアムコネクト for Azure

本サービスでは、お客さまご契約ラックから、アット東京データセンター内のAzure ExpressRouteの場所(東京2)へ直接接続する光ファイバー配線を提供いたします。本サービスは「Express Route Direct」のメニューに対応しており、10Gbpsまたは100Gbpsの広帯域でのAzureとのネットワークリンクが利用可能です。Express Route Directとの接続は冗長構成が必須となっており、2本1セットで提供いたします。

Azure_Premiumconnect

プレミアムコネクトで提供する光ファイバー配線の接続仕様はシングルモード光ファイバー2芯です。お客さまラック側のケーブルのコネクター形状はSCコネクター、LCコネクターから選択できます。

Azure ExpressRouteに接続するためには、プレミアムコネクト for Azureのほか、Azure ExpressRoute接続のためのBGP対応ルータの準備が必要です。ルータはお客さまでご準備いただき、お客さまラック内に設置いただくか、別途契約で弊社の「仮想マネージドルータサービス」のご利用も可能です。本サービスにはAzure側の「Azure ExpressRouteポート料金、データ転送料」は含まれておりません。こちらはお客さまに直接Azure管理コンソールでご契約いただき、Azure側のアカウントに請求されることとなります。

ATBeX ServiceLink for Azure

本サービスでは、アット東京の相互接続プラットフォームATBeXを介して、Azure ExpressRouteに接続するための論理回線(L2のネットワークリンク)を提供します。本サービスは、「Express Route」のメニューに対応しており、50Mbpsの低帯域から広帯域まで、Azureとのネットワークリンクが柔軟に利用可能です。

Azure_ATBeX

ATBeXをご利用いただくためには、お客さまラックまでATBeX接続回線(物理的なケーブル)を敷設する必要があります。ATBeX接続回線の帯域は1Gまたは10Gから選択でき、配線の接続仕様はシングルモード光ファイバー2芯です。お客さまラック側のケーブルのコネクター形状はSCコネクター、LCコネクターから選択できます。Azure ExpressRouteへ接続するには、ATBeX接続回線上で論理回線(ATBeX ServiceLink for Azure)を申し込むことにより、利用可能です。帯域は50Mbps~10Gbpsまでのメニューに対応しており、お客さまの必要な帯域でのご契約が可能です。Azure ExpressRouteの利用は冗長構成が必須であり、ご利用にあたっては、ATBeX接続回線およびATBeX論理回線(ATBeX ServiceLink for Azure)の両方とも冗長構成(2回線1セット)でご利用いただく必要があります。

また、Azure ExpressRoute接続するためのBGP対応ルータの準備が必要です。ルータはお客さまでご準備いただき、お客さまラック内に設置いただくか、別途契約で弊社の「仮想マネージドルータサービス」のご利用も可能です。本サービスにはAzure側の「Azure ExpressRoute ポート料金、データ転送料」は含まれておりません。こちらはお客さまに直接Azure管理コンソールよりご契約いただき、Azure側のアカウントに請求されることとなります。

ATBeXの接続サービスについての詳細は [ATBeXとは] をご覧ください。


また、下記のボタンから設問に答えるだけで、クラウド接続の推奨構成をご提案します。ご希望の方はそのまま見積依頼をすることも可能です。

Azure ExpressRouteをご検討中の方はぜひご利用ください。

参考資料

リーフレット

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