基礎講座第7回「ATBeXとプレミアムコネクトの違いって何<応用編>?」

2023.02.02

基礎講座

新型コロナウイルスの流行も年が明けて4年目に突入しちゃいました。

まだまだおさまる気配はなさそうですが、

警戒しつつも社会経済はまわしていかないといけないという雰囲気ですね。

これまで自粛していた旅行やエンターテイメント、文化芸術、スポーツなど

久々に楽しむことができたという方も増えてきたのではないかと思います。

そんな中、突然ですが、最近映画見ましたか?

イギリスの映画雑誌エンパイアがある基準で選んだ映画50本(2009年9月10日発表)と

いうのがあります。

そのうちの1部だけあげると以下の通りなのですが、どんな基準で選ばれたものか

わかりますか?

1.「エイリアン2」(86/ジェームズ・キャメロン監督)
2.「ゴッドファーザーPART II」(74/フランシス・フォード・コッポラ監督)
3.「ターミネーター2」(91/ジェームズ・キャメロン監督)
4.「トイ・ストーリー2」(99/ジョン・ラセター監督)
5.「ダークナイト」(08/クリストファー・ノーラン監督)
6.「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(80/アービン・カーシュナー監督)
7.「ボーン・スプレマシー」(04/ポール・グリーングラス監督)
8.「ビフォア・サンセット」(04/リチャード・リンクレイター監督)
9.「スーパーマンII冒険篇」(81/リチャード・レスター監督)
10.「死霊のはらわたII」(87/サム・ライミ監督)

これらは「史上最高の続編映画50本」として選ばれた作品の一部抜粋です。

2作目というのはプレッシャーがかかります。そのプレッシャーをはねのけて見事に

素晴らしい作品をつくりあげた監督さん、俳優さんをはじめとするスタッフ、関係者の方々には頭が下がります。

でも、ここにあげた作品見て気づきましたが、私は全然見てない(記憶にあるのは3つぐらいか)・・・。

昨日何食べたかもあやしい私の記憶力ですが、間違いなく面白かったという記憶だけは残っています。

なんか少し映画を見たくなってきましたが、私も今回は続編をお届けしようと思います。

基礎講座第7回をはじめます。

今回のテーマは

「ATBeXとプレミアムコネクトの違いって何?<応用編>」です。

目次

基本部分での相違点

表1)は基礎講座の第2回で紹介した表の再掲です。

まずはしっかり確認しておきたいところですが、

ATBeXは物理的な回線(ATBeX接続回線)の中に複数の論理回線(ATBeX

ServiceLink)を引くことができるL2ベースのネットワークサービスです。

接続元と接続先を1:1はもちろん1:nでも接続できます。

一方のプレミアムコネクトは、接続元と接続先を1:1で光ファイバーケーブルを引く

かたちです。機器も一切介しません。

では、表の通り、帯域、効率性、柔軟性の3つの観点で違いを見てみましょう。

まず帯域の違い。

ATBeXは50Mbpsという狭帯域から細かく選べます。一方で、

プレミアムコネクトは1Gbps、10Gbps、100Gbpsと広帯域が必要な場合に適しています。

ちなみにこの帯域の分け方は、何となくこんな感じでいいかな~と、アット東京が

決めたわけではありません。

このメニューは、各クラウドの専用接続サービスの帯域メニューに対応しています。

例えばAWS Direct Connectであれば、ATBeXAWS Direct Connect(ホスト型接続)

と対応しています。AWS Direct Connect(ホスト型接続)の帯域メニューは、50Mbps、

100Mbps、200Mbps、300Mbps、400Mbps、500Mbps、1Gbps、2Gbps、5Gbps、10Gbps

となっているので、ATBeX ServiceLink for AWSもこの帯域メニューの中で

選択できるようになっています。

一方プレミアムコネクトは、AWS Direct Connect(専用接続)に対応しています。

AWS Direct Connect(専用接続)の帯域メニューは1Gbps、10Gbps、100Gbps

となっているので、プレミアムコネクト for AWSもこの帯域メニューに対応しています。

ただ、プレミアムコネクトは機器を介さず直接光ファイバーケーブルで接続するサービス

なので、帯域を設定するわけではありません。

なお、AWS以外の他のクラウドも同様です。

次に効率性の違いですが、これは冒頭に確認した部分です。

ATBeXは物理的な回線(ATBeX接続回線)の中を複数の論理回線(ATBeX

ServiceLink)が引けるL2ベースのネットワークサービスですので、

接続先を増やすときは、物理回線の帯域に空きがある限りは、論理回線だけを増やせばよいのです。

例えば、ATBeX接続回線の1Gbpsを引き、その中を論理回線200MbpsでAWSに接続

したとします。その後同様にAzure、Googleにも200Mbpsでつなぎたくなりました。

そのとき、ATBeX接続回線は200Mbpsしか使っておらず、まだ800Mbps帯域に空きがあり

ますので、論理回線だけ2本増やせばよいわけです。

一方、プレミアムコネクトは1:1で結ぶ光ファイバーケーブルですので、

物理的な接続先が1つ増えれば1本、2つ増えれば2本と接続先の数だけ増設する

ことになります。

最後に柔軟性の違い。

物理的な回線を引くにはある程度時間がかかります。ATBeXの接続回線と

プレミアムコネクトは10営業日ぐらい必要です。

ATBeXの論理回線は2営業日で引けるので、迅速に増やすことができますし、

帯域変更も可能ですので、ニーズの変化に対応しやすいという柔軟さがあります。

また、最低利用期間についてもプレミアムコネクトは1年間、ATBeX

接続回線は1年間、論理回線は1ヵ月という違いもありますので、

用途に応じてご選択いただければと思います。

VIFを利用する上での違い

さて、実はここからが本題。

実際利用する上でのことを、もう少し掘り下げていきたいと思います。

AWSでは物理的な接続をConnection、論理回線をVIF(Virtual Interface)と呼んで

います。VIF仮想インターフェイスと表現されますが、

Connectionという物理回線の中を通り、AWSリソースにアクセスするための

論理インターフェイス(論理回線)です。

このAWSのVIFの利用方法という観点で、ATBeXプレミアムコネクトの使い分けに

ついて考えてみたいと思います。

VIFにはプライベートVIFパブリックVIFトランジットVIFの3種類があります。

プライベートVIFはオンプレ環境とAWS側をプライベートIPアドレスでつなぎます。

VPCの中にインターネットと通信する出入口のない部屋(プライベートサブネット)

をつくり、EC2やRDSなどを置きます。

一方パブリックVIFは、オンプレミス環境とAWS側をパブリックIPアドレスでつなぎます。

なので、接続対象はVPCの中ではなく、VPCの外のパブリックIPアドレスで提供される

S3やDynamoDBといったサービスです。

また、トランジットVIFは「トランジット」とついている名の通り、Direct Connect Gateway

経由でTransit Gatewayにつなぐときに利用します。


図1)を見てください。

AWS Direct Connect(ホスト型接続)を使う場合、ATBeXと組み合わせてつなぎます。

1つのAWS Direct Connect(ホスト型接続)に接続できるVIFは、プライベートVIF

パブリックVIFトランジットVIFのいずれも1つのみです。

複数のVIFを通すことはできません。

例えばAWS Direct Connect(ホスト型接続)を1本、ATBeX ServiceLink

1本開通させたとします。

その後、やっぱりもう1本VIFを増やしたいなあと思ったときは、

AWS Direct Connect(ホスト型接続)とATBeXの論理回線の両方をそれぞれ1本ずつ

増やすことになります。

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