Azure ExpressRouteとは?概要と接続方法などについてデータセンター会社が解説

2021.12.16

Azure

ExpressRouteピアリング

はじめに

この記事では、Azure ExpressRouteの利用を検討されているお客さまに向けて、Azure ExpressRouteのメリットや仕組み、接続の方法、接続プロバイダーの選択や料金体系、SLA等について、データセンター運営企業としての立場からわかりやすく解説します。

また、Azure ExpressRouteでMicrosoft 365を利用する場合の留意点についても詳しく触れますので、一読していただければAzure ExpressRouteに関する情報の全体像と、導入にあたっての検討のポイントが整理できると思います。

(2021年12月16日作成)

目次

 

Azure ExpressRouteとは?

Azure ExpressRouteとは、Microsoftが提供するサービスで、自社の施設やデータセンターに置いているオンプレミス環境と、Azureクラウドサービスを閉域接続するためのサービスです。

パブリックなインターネットを経由した接続ではないため、専用回線でプライベート接続するため、高速で待ち時間が短く、安全性の高い接続が可能になります。

コスト面でも、オンプレミスとAzure間のデータ転送料金において、メリットが出る場合があります。

Azure ExpressRouteを利用する場合、ExpressRouteロケーション(ExpressRouteの場所)となっているデータセンター内で直接接続するか、ExpressRouteへの接続サービスを提供する接続プロバイダーの回線サービスを経由して接続する必要があります。

 

Azure ExpressRouteを使うメリット

Azure ExpressRouteを使うメリットとしては以下の3点が考えられます。それぞれについて詳しく見ていくことにします。 

1.セキュリティ

Azure ExpressRouteによる接続は、パブリックなインターネットを経由せず、閉域網でのプライベート接続のため、外部のネットワークとは遮断されており、非常に堅固なセキュリティが期待できます。

 

2.安定した通信速度と高い信頼性

Azureに接続する手法としては、パブリックなインターネット経由やIPSec VPNを経由する方法もありますが、これらはベストエフォート型の接続であり、利用するネットワークの帯域が保証されていません。

そのためネットワークの輻輳(ふくそう)や通信遅延が発生する懸念が残ります。その点、Azure ExpressRouteを利用した通信の場合、帯域幅も保証されていますので、安定した通信が可能です。

回線の帯域幅は、50Mbps、100Mbps、200Mbps、500Mbps、1Gbps、2Gbps、5Gbps、10Gbpsの中から選択し、ユースケースに合わせて利用できます。

また、お客さま側ルータからAzure側のルータ間の通信経路について冗長構成が標準となっており、通信経路のいずれかの箇所で障害が起きた場合でも通信を継続できる高い耐障害性と安定性を持っています。

 

3.IaaSのほか、PaaS・SaaSにも接続できる 

Azure ExpressRouteは、社内オンプレミスからAzureのIaaSの仮想マシン(VM)への接続に加えて、MicrosoftのPaaS、SaaS(Microsoft 365、SharePointなど)への接続も可能です。

前者ではAzureプライベートピアリングを使用しますが、後者はMicrosoftピアリングを使用して接続します。(この場合の注意点については後述します)

IaaS, PaaS, SaaSとは?

ここで、IaaS, PaaS, SaaSについて簡単に説明しておきましょう。

●IaaS(Infrastructure as a Service)

CPU、メモリ、ストレージやネットワークといったリソースをサーバーとして提供するクラウドモデルです。リソース構成を自由に選択して利用可能で、任意のアプリケーションを構築することも自由に行えます。

●PaaS(Platform as a Service)

アプリケーション構築・開発に必要な実行環境を利用することを主体としたクラウドモデルです。

アプリケーションを実行するのに必要な言語のランタイムや、データベースなど、ミドルウェアをサービスとして提供するので、開発者はサーバー環境を気にすることなくアプリ開発やコーディングに専念することができます。

●SaaS(Software as a Service)

ソフトウェア、アプリケーションの機能を中心としたサービスを利用するクラウドモデルです。

メールやグループウェア、営業管理、資産管理といったソフトウェアを、自社のオンプレミスに導入するのではなく、クラウド事業者から提供されるサービスとしてネットワーク経由で利用することができます。

 

ExpressRouteロケーション

Azure ExpressRouteを利用するためには、必ずExpressRouteロケーションへ接続する必要があります。

ExpressRouteロケーションとは、Microsoftエンタープライズエッジ(MSEE、Microsoft Edge)というAzure側のルータなどのAzureに接続するための機器が配置されている施設のことで、公式サイトでは「ExpressRouteの場所」とも呼ばれています。

Azure ExpressRouteをご利用される場合は、必ず、このExpressRouteロケーションへ接続する必要があります。

アット東京はデータセンター運営会社であり、運営しているデータセンターがExpressRouteロケーションとなっています。

現在、日本国内にあるExpressRouteロケーションは「東京」、「東京2」、「大阪」の3か所のみで、アット東京の運営するデータセンターが「東京2」となっています。

<東日本リージョンのExpressRouteロケーション>

●東京   Equinix TY2 

●東京2   アット東京

<西日本リージョンのExpressRouteロケーション>

●大阪   Equinix OS1

ExpressRouteロケーションとの接続方法はいくつか種類がありますので、次の章ではそれについて解説していきます。

(参考)地理的リージョン内の Azure リージョンと ExpressRoute の場所の対応

 

Azure ExpressRouteの接続方法の種類

Azure ExpressRoute

*「Partner Edge」はExpressRoute接続プロバイダーの有する通信機器等の設備のことで、「Microsoft Edge」はAzure側のExpressRouteの接続ポイントを構成する通信機器のことです。

(参考)https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/expressroute-introduction

Azure ExpressRouteの物理的な接続方法の種類

Azure ExpressRouteにおけるオンプレミスのネットワークとAzure間の物理的接続には大きく分けて2つあり、

1,接続プロバイダーが提供する回線を介した接続(Service provider model)

2,ExpressRouteロケーションでAzureに直接光ファイバーケーブルで接続(Direct model)

となり、1が「ExpressRoute」、2が「ExpressRoute Direct」と呼称されています。

ExpressRouteによる接続

ExpressRoute

ExpressRouteでは、基本的にお客さまのオンプレミスサーバーをExpressRoute接続プロバイダーの回線を経由してAzureに接続します。

ExpressRoute回線は冗長構成が標準で、高可用性を実現するように設計されていて、接続回線の一方に障害が発生しても接続が遮断されることはなく、 ネットワークの負荷をサポートし、品質の高い接続を継続できます。 

ExpressRouteでの回線は回線SKU単位での契約となっており、1つの契約で1つの仮想回線の契約ができます。(Azureでは、SKUというワードがよく出てきますが、SKUとはStock Keeping Unitの略でスキューと読み、メニューのようなものです。)

契約帯域については、基本的にAzureの定める回線SKUの帯域(50Mbps,100Mbps,200Mbps,500Mbps,1Gbps,2Gbps,5Gbps,10Gbps)から選択できますが、ExpressRoute接続プロバイダーによって提供内容は異なりますので、利用にあたっては事前に確認が必要です。

また、10Gbpsよりも高速な帯域が必要な場合には、次章で説明するExpressRoute Directを利用する必要があります。

ExpressRoute Directによる接続

ExpressRoute Direct

世界中に分散されて設置されているExpressRouteロケーションのデータセンターでは、接続プロバイダーの回線を経由せずにAzureに直接光ファイバーケーブルで接続するExpressRoute Directが利用できます。

ExpressRoute Directを利用する場合は、Azureでサービスをオーダーするのと合わせて、ExpressRouteロケーションのデータセンターと、ハウジングラック等のお客さま機器の設置スペースの契約や光ファイバーケーブルを接続するための構内配線の契約が必要となります。

ExpressRoute Directの回線もExpressRouteと同様に、冗長構成が標準で提供されます。また、10Gbpsまたは100Gbps接続のサービスが提供されており、ExpressRouteの帯域メニューでは足りないというお客さまはこちらを選ぶのが良いでしょう。

ExpressRoute Directでは、10Gbpsまたは100Gbpsの物理回線の中で回線SKUの単位で仮想回線を作成することができます。

例えば、10Gbpsの回線では、1Gbps、2Gbps、5Gbps、10Gbpsの回線SKUが提供され、物理回線の中に仮想回線を作成することが可能です。

ExpressRoute Directでは以下の機能を実現できます。

・大容量回線によるStorage や Cosmos DB などのサービスへの大規模なデータインジェスト*

・専用接続による、物理的な分離によるセキュリティの確保

※法的な規制があり、専用の分離された接続が必要な業種(銀行、政府機関、小売など)

・SKU機能により、1つのExpressRoute Direct回線の中で、事業部や支店など事業単位に基づいた複数の仮想回線配分の詳細な制御が可能

*データインジェストとはAzure Data Explorerでデータレコードを読み込んで、テーブルにデータをインポートするプロセスのことです。 

ExpressRoute と ExpressRoute Directの違い

ExpressRoute(接続プロバイダー利用)

ExpressRoute Direct

ExpressRoute接続プロバイダーを使用して、Azure上の既存のインフラストラクチャへ接続できる

ExpressRouteロケーションのデータセンターで直接Azureと光ファイバーケーブルで接続。物理接続で直接Azure上の既存のインフラストラクチャと接続でき、物理回線の中で回線SKUの設定が必要

50Mbpsから10Gbpsまで対応可能であり、イーサネットや MPLS を含む、ExpressRoute接続プロバイダーのサービスと統合されて提供される

10Gbps,100Gbpsの広帯域での接続が可能。規制対象の業種や大量のデータ インジェストのために直接/専用容量を確保

50 Mbps 10 Gbps回線 SKU

(50Mbs, 100Mbps, 200Mbps, 500Mbs, 1Gbps, 2Gbps, 5Gbps, 10Gbps)

100 Gbps  プランでは以下の回線 SKU の組み合わせが選択可能

5 Gbps

10 Gbps

40 Gbps

100 Gbps

10 Gbps  プランでは以下の回線 SKU の組み合わせが選択可能

1 Gbps

2 Gbps

5 Gbps

10 Gbps

回線SKU単位で1つの仮想回線を構築

シングル テナント用に最適化されている

物理回線の中に複数の回線SKUを構築可能

複数の事業単位と作業環境を持つシングル テナント用に最適化されている

Azure ExpressRouteピアリングについて

ExpressRoute ピアリング

Azure ExpressRouteでは、お客さまのオンプレミス環境からIaaSだけではなくPaaS、SaaSへの接続が可能ですが、その3つのサービスへの接続には、IaaSへ接続するAzureプライベートピアリングとPaaSやSaaSへ接続するMicrosoftピアリングの2つのピアリングが使用されます。 

以前はPaaSに接続する方法としてパブリックピアリングという接続方法もあり、3つの種類のピアリングがありましたが、こちらは現在Microsoftピアリングへ統合され、ピアリングの種類は2つとなっています。

IaaSに接続する場合にはAzureプライベートピアリングを使用し、オンプレミスで使っているプライベートIPアドレスを使って、Azure Virtual Network (VNET)内の仮想マシン(VM)との通信を行います。

PaaS、SaaSに接続する場合にはMicrosoft ピアリングを使用します。Microsoftピアリングで利用できるのはパブリックIPアドレスのみとなっており、接続の際にはパブリックIPアドレスの準備と、オンプレミスのプライベートIPアドレスをパブリックIPアドレスへとNAT等により変換して接続する必要があります。

Azure ExpressRouteでは、回線SKUという帯域幅単位で契約することになります。(図の緑色の線の部分、土管のようなイメージ)

また、回線SKUの選択により、様々な帯域幅 (50Mbps、100Mbps、200Mbps、500Mbps、1Gbps、2Gbps、5Gbps、10Gbps) での利用が可能です。

1つの回線SKUの中に、AzureプライベートピアリングとMicrosoftピアリングを各1つずつ含むことができます。(どちらか片方だけの利用も可能です)。

また、1つの契約でPrimary Connection, Secondary Connectionの2つの冗長化された回線がセットで提供されます。

各ピアリングは冗長化された回線SKUでの接続のなかで、独立したBGPセッションのペア(Primary Connection, Secondary Connectionの中に各1ピアリングずつ構成)で冗長構成されており、可用性が高くなるように考慮されています。

(参考)ExpressRoute 回線とピアリング

 

Azureプライベートピアリング

オンプレミスのネットワークからAzureのIaaSに接続するためには、Azureプライベートピアリングを使用します。

プライベートピアリングは、Azure Virtual Network (VNET) 内のVMと通信し、Azure側のIPセグメントをオンプレミスルータへと伝える仕組みになっているため、通常オンプレミスで使っているプライベートIPアドレスを使った状態で、オンプレミスのネットワークをAzureに拡張し、高い信頼性のある双方向接続を設定することが可能です。

Azure プライベートピアリングのサポート対象

・すべての仮想マシンとクラウドサービス (Azure Virtual Desktop RDP Shortpathなど) を含む仮想ネットワークがサポート対象です。(2021年12月時点)

Microsoftピアリング

オンプレミスのネットワークからAzureのPaaS, SaaS(*Microsoft 365 及びAzure PaaSサービスなど)に接続するためには、Microsoftピアリングを使用し、Microsoftのピアリングルーティングドメインを通してオンプレミスとMicrosoftクラウドサービスの双方向接続を行います。

受け入れられるIPアドレスはパブリックIPアドレスからの接続のみなので、接続の際にはオンプレミスのプライベートIPアドレスを、パブリックIPアドレスへと変換して接続設定する必要があります。

*Microsoft 365へ接続する場合は、Premium Add-Onの有効化とMicrosoftへの利用申請が必要になります。

Microsoftピアリングのサポート対象

サポート対象(2021年12月時点)

・Microsoft 365

・Power BI 

Azureリージョン コミュニティを介して使用できます。Power BI テナントのリージョンを確認する方法については、こちらをご覧ください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/admin/service-admin-where-is-my-tenant-located

・Azure Active Directory

・Azure DevOps (Azure Global Services コミュニティ)

・IaaS (Virtual Machine、Virtual Network ゲートウェイ、Load Balancerなど) の AzureパブリックIPアドレス

・他のほとんどのAzure サービスもサポートされています。 サポートの確認に使うサービスで直接確認してください。

サポート対象外(2021年12月時点)

・CDN

・Azure Front Door

・Multi-Factor Authentication Server (レガシ)

・Traffic Manager

・Logic Apps

(参考)https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/expressroute-faqs 

Azure ExpressRouteの料金体系

ExpressRoute回線の料金

ExpressRouteの利用の際には回線料金がかかります。回線料金は大きく分けて2つのプランがあります。

1. 従量課金プラン(*送信データ転送量による) 

*Microsoft Enterprise Edge(MSEE)から送信されるデータ量

2. 月額固定料金プラン(送受信データ転送量が無制限)

※いずれも帯域幅は50Mbps、100Mbps、200Mbps、500Mbps、1Gbps、2Gbps、5Gbps、10Gbpの中から選択できます。

1.従量課金プラン(2021年12月時点)

・月額固定のポート料金 (ポート数に基づきます) +送信データ転送量に基づく従量制課金のプランです。

・送信データ転送量によって料金が異なります。(受信データの転送料金は無料です)。

・*ゾーンによって料金が異なります。(日本はゾーン2に属しています)

・Standardと*Premiumでは料金が異なります。

受信データ転送の料金は無料です。送信データ転送は、全て料金表 (下記を参照) に基づいて課金されます。それに加えて、固定された月額のポート料金 (高可用性デュアル ポート数に基づきます) が課金されます。

月あたりの見積額は、730 時間として算出しています

回線帯域幅

Standard 月額料金

Premium 月額料金

含まれる受信データ転送

含まれる送信データ転送

50 Mbps

$55

$130

無制限

なし

100 Mbps

$110

$200

無制限

なし

200 Mbps

$145

$295

無制限

なし

500 Mbps

$290

$690

無制限

なし

1 Gbps

$436

$1,186

無制限

なし

2 Gbps

$872

$2,372

無制限

なし

5 Gbps

$2,180

$5,180

無制限

なし

10 Gbps

$3,400

$6,400

無制限

なし

送信データ転送の価格

ゾーン

価格/GB

ゾーン 1

$0.03

ゾーン 2

$0.05

ゾーン 3

$0.14

ゾーン 4

$0.10

(参考)https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/expressroute/
(参考)*ゾーンとは https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/expressroute-locations-providers#global-commercial-azure
*Premiumとは

ExpressRoute Premiumとは、ExpressRouteに追加できるオプションのようなもので、Premiumで契約することにより、次の機能を利用することができます。

・プライベートピアリング用ルートの上限が4,000から10,000に増加。

・ExpressRoute回線で有効にできるVNetとExpressRoute Global Reachの接続数の増加 (既定は 10)。

・Microsoft 365への接続

・Microsoftのコアネットワーク経由のグローバル接続

 ある地理的リージョンにあるVNETを別のリージョン内のExpressRoute回線に接続が可能です。たとえばシリコンバレーの回線から西ヨーロッパのSQL Azureに接続できます。

2. 月額固定料金プラン(2021年12月時点)

・固定された帯域の中で、利用した通信量に関わらず料金が一定になるプランです。

・すべての受信および送信データ転送の料金は無料です。

・固定された帯域の中で月額ポート料金 (高可用性デュアルポート数に基づきます) の1本分が課金されます。

すべての受信および送信データ転送の料金は無料です。固定された月額ポート料金 (高可用性デュアル ポート数に基づきます) の 1本分が課金されます。

※Global Reach 価格は、無制限データ プランの価格の対象外です。

回線帯域幅

Local 回線月額料金

Standard 回線月額料金

Premium 回線月額料金

受信データ転送量

送信データ転送量

50 Mbps

利用不可

$300

$375

無制限

無制限

100 Mbps

利用不可

$575

$675

無制限

無制限

200 Mbps

利用不可

$1,150

$1,300

無制限

無制限

500 Mbps

利用不可

$2,750

$3,150

無制限

無制限

1 Gbps

$1,200

$5,700

$6,450

無制限

無制限

2 Gbps

$2,200

$11,400

$12,900

無制限

無制限

5 Gbps

$3,600

$25,650

$28,650

無制限

無制限

10 Gbps

$5,500

$51,300

$54,300

無制限

無制限

 

ExpressRoute Directの料金プラン

・ポートの月額料金と、送信データの転送料金がかかります。(ゾーンによって異なります。日本はゾーン2に属しています)

・Premium回線の場合はPremium回線月額料金が、回線帯域幅に準じて別途かかります。

ポート ペア速度

ゾーン 1 月額料金

ゾーン 2 月額料金

ゾーン 3 月額料金

ゾーン 4 月額料金

US Gov 月額料金

10 Gbps

$6,000

$7,000

$8,500

$7,500

$7,500

100 Gbps

$50,000

$60,000

$80,000

$70,000

$62,500

回線帯域幅

Local 回線月額料金

Standard 回線月額料金

Premium 回線月額料金

1 Gbps

無償

無償

$700

2 Gbps

無償

無償

$1,500

5 Gbps

無償

無償

$2,000

10 Gbps

無償

無償

$3,000

40 Gbps

無償

無償

$5,000

100 Gbps

無償

無償

$10,000

送信データの価格

ゾーン

価格/GB

ゾーン 1

$0.03

ゾーン 2

$0.05

ゾーン 3

$0.14

ゾーン 4

$0.10

その他・ExpressRoute接続プロバイダーの接続サービス料金

ExpressRouteをご利用の場合は、ExpressRoute接続プロバイダーの接続サービスを利用することが一般的ですので、その接続サービス料金が別途かかります。料金については各接続プロバイダーへお問い合わせください。 

Azure ExpressRouteのSLAについて

SLA(Service Level Agreement)とは、サービスの提供事業者とその利用者の間で結ばれる、サービスのレベル(定義、範囲、内容、達成目標等)に関する合意サービス水準、サービス品質保証などを指します。

サービスを提供する事業者が契約者に対して、どの程度まで品質を保証できるかを明示したものです。

MicrosoftがSLAに規定されている各サービスのサービスレベルを達成および維持しない場合、顧客は、月間サービス料金の一部についてクレジットの適用を受けることができます。Microsoftは、ExpressRouteの専用回線について 99.95% 以上の可用性を保証しています。

ただし、本SLAの適用は、Azureからエンドユーザー設備間が冗長構成で接続されていることが前提となります。

ExpressRouteサービス内の各専用回路の使用には、以下のサービスレベルおよびサービスクレジットが適用されます。

・月間稼働率 99.95%の場合

サービス クレジット 10%

・月間稼働率 99%の場合

 サービス クレジット25%

ExpressRouteの月間稼働率の計算およびサービスレベル

・「最大利用時間 (分)」とは、所定のAzureサブスクリプションについて、1請求月間に所定の専用回線がAzureの1つまたは複数のVirtual Networkにリンクされている総時間 (分) です。

・「ダウンタイム」とは、所定のAzureサブスクリプションについて、1請求月間のうち専用回線を使用できなかった合計累積時間 (分) です。顧客が、Virtual Networkに関連付けられているVirtual NetworkゲートウェイへのIPレベル接続の確立を1分間試行し、すべての試行が30秒以上失敗した場合に、その専用回線は1分間使用できなかったとみなされます。

※接続が未だ確立されていない回線の場合にはダウンタイムとはみなされません。

・所定の請求月における所定の専用回線の「月間稼働率」とは、最大利用時間 (分) からダウンタイムを差し引き、最大利用時間 (分) で割った値です。月間稼働率を数式で表すと、次のようになります。

・月間稼働率 (%) = (最大利用時間 (分) - ダウンタイム)  / 最大利用時間 (分)

(参考)Azure サービスの SLA 概要

 

Azure ExpressRouteを使う上での注意点

Microsoftピアリングを利用してMicrosoft 365に接続するためには、Premium Add-Onの有効化と、Microsoftへの利用申請が必要

Microsoftピアリングを利用してMicrosoft 365に接続するためには、Premium Add-Onの有効化と、Microsoftへの利用申請が必要です。以下にその注意点をまとめます。

・閉域で自社ネットワークからMicrosoft 365に接続を希望する企業さまは多いですが、その全てにおいて必ずしもそれが最善の選択というわけではありません。Microsoft365 は、インターネット経由で安全かつ確実にアクセスできるように作られています。 したがって、特定のシナリオに限り、ExpressRouteの使用が推奨されます。

・利用申請がされると、Microsoftでは、顧客の要求と、ネットワークアーキテクチャーとパフォーマンスに関する条件を確認し、顧客にとってメリットがあると判断した場合にのみ使用を推奨します。顧客の使用条件に対して、最適なMicrosoft 365接続モデルのサービスを提供できないと判断した場合には、ExpressRouteの利用を承認しない場合があります。

・詳細については、ExpressRoute for Microsoft 365ガイドを参照し、生産性、ネットワーク、およびセキュリティチームとドキュメントの包括的なレビューに従って、必要に応じてMicrosoftアカウントチームと一緒に作業することによって、申請を提出してください。 

また、Microsoft 365の中でもExpressRoute経由で利用が可能なサービスと、不可能なサービスがあります。例えばMicrosoft Defender for Endpointの利用においては、Azure ExpressRouteとの統合は提供されていませんので注意が必要です。

Microsoft 365の利用に含まれるアプリケーション

Exchange Online

Exchange Online Protection

Delve

Skype for Businessオンライン

Microsoft Teams

SharePointオンライン

OneDrive for Business

Project Online

ポータルと共有

Azure Active Directory (Azure AD)

Azure AD Connect

Office

※上記の各アプリケーションには、ExpressRouteでサポートされていないインターネット接続要件があります。詳細については、「Microsoft 365 エンドポイント」の記事を参照してください。

Microsoft 365用ExpressRouteには、Microsoft 365 Apps for enterpriseクライアントダウンロード、オンプレミスIDプロバイダーサインイン、および中国のMicrosoft 365 (21 Vianet が運営) サービスは含まれていません。

詳細は、ExpressRouteのFAQに関するページを参照してください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/expressroute-faqs

MAPS(Microsoft Azure Peering Service)とは?

Microsoft 365への接続時の回線品質を確保したい場合には、ExpressRoute以外にも、MAPS(Microsoft Azure Peering Service)も選択肢の一つとなります。

MAPSは、パブリックのインターネット経由でアクセスしますが、顧客のネットワークからMicrosoft ネットワークへの最適なルーティングが行われるため、信頼性が高い高パフォーマンスの接続を提供しています。

クラウドサービスからエンドユーザーの場所までの信頼性を高め、待ち時間を最小限に抑えられるように最適化されています。

・MAPSではMicrosoft 365、Dynamics 365、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) サービス、Azure、パブリックインターネット経由でアクセス可能なMicrosoft サービスなど、Microsoftクラウドサービスへの顧客の接続が強化されています。

 ・Microsoftは、世界中のインターネットサービスプロバイダー (ISP)、インターネット交換パートナー (IXP)、およびソフトウェアで定義されたクラウドインターコネクト (SDCI) プロバイダーと提携しており、顧客はそれぞれのリージョンで適切に接続されたパートナーサービスプロバイダーを選択できます。 

・MAPSを使用する場合、顧客はMicrosoftに登録する必要はなく、Peering Serviceパートナーに連絡するだけで利用が可能です。Azure portalでPeering Service接続を登録することにより、Microsoftネットワークへのユーザーの待ち時間の測定、BGPルートの監視、およびリークやハイジャックなどに対するアラートなど、Peering Serviceテレメトリなどが選択できます。 

(参考)Azure Peering Serviceの場所とパートナー

 

Azure ExpressRoute接続サービス「ATBeX ServiceLink for Azure」

ここまでAzure ExpressRouteについての情報を記載してきましたが、いかがでしたでしょうか。

アット東京では、お客さまにAzure ExpressRouteとの接続サービスとして、「プレミアムコネクト for Azure」と「ATBeX ServiceLink for Azure」を提供しています。

ExpressRoute Directに対応し、アット東京データセンター内での構内光ファイバー接続を提供するサービスが「プレミアムコネクト for Azure」、アット東京がExpressRoute接続プロバイダーとして、ExpressRouteへのL2接続を提供するサービスが「ATBeX ServiceLink for Azure」なのです。

Azure ExpressRouteを使用してオンプレミス環境とAzureとの閉域接続をご検討のお客さまは是非お問い合わせください。

サービスの詳しい内容については、クラウド接続サービス「Azure ExpressRoute」のページをご覧ください。 

Azure ExpressRoute接続を想定した環境構築の見積依頼はこちらから

下記のリンクからAzure ExpressRouteへ接続する環境構築の見積依頼を承っています。

ATBeXポータルでは、設問に答えるだけで簡単にクラウド接続構成を作ることができる「クラウド接続デザインツール」をご用意しております。下記のボタンから設問に答えるだけでクラウド接続の推奨構成をご提案します。

ご希望の方はそのまま見積依頼をすることが可能です。ぜひご利用ください。

この記事を書いた人 チータ



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