2021.07.28
AWSのクラウド環境とオンプレミス環境を、AWS Direct Connectを利用して、なんと100Gbpsで専用接続できるようになりました。
ところで100Gbpsという数字はどれくらいの速さなのか、イメージしにくいかと思いますので説明します。
理論値(伝送効率が100%の場合)では
1GByteのデータは0.1秒
1TByte(=1000GByte)のデータは1分28秒
で、アップロード(ダウンロード)できてしまうくらいの帯域なんです。
アット東京の「プレミアムコネクト for AWS」を利用すれば、そんな夢のような広帯域ネットワークを、お客さま専用でご利用いただけます。
プレミアムコネクト for AWSとは?
アット東京中央センター(CC1)内には、AWS Direct Connectロケーションが開設されており、「プレミアムコネクト for AWS」を利用することで、AWS Direct Connect 専用接続の接続口へ光ファイバーケーブルで直接接続できます。
帯域は1Gbps、10Gbps、100Gbpsに対応しています。
「プレミアムコネクト for AWS」の詳細はこちらをご覧ください。
やはり、AWSとの接続はAWS Direct Connectロケーションで直接行うのが一番ですね。
「プレミアムコネクト for AWS」をご利用いただくメリットは、次のとおりです。
- ネットワークコストが安い。
「プレミアムコネクト for AWS」の契約のみで接続可能であり、その他の通信事業者の設備料金やWAN回線料金部分が不要です。 - 遅延が少ない。
クラウドに一番近い場所からつなげます。ここよりAWSのクラウド環境に近い場所はありません。AWSの場合、どのAZにも数ms(ミリ秒)程度のレイテンシーで接続可能です。 - 直接光ファイバーケーブルで構内接続するので、障害ポイントが少なく信頼性が高い。
データセンター構内のハウスケーブルで直接接続するため、可用性がとても高いです。途中に自然災害の影響を受けやすい屋外の区間や、故障の発生しやすい電源を必要とする機器も介在しません。 - クラウド接続をワンストップでアット東京に任せられ、構成もシンプルで分かりやすい。
構内配線を含めAWS Direct Connectの接続口まで、他社に依存することなく、アット東京の設備で接続に関する全ての区間を提供できます。
「プレミアムコネクト for AWS」開通までの流れ
「プレミアムコネクト for AWS」の開通までは以下のような流れとなります。
- 弊社の営業担当にご連絡いただき、「プレミアムコネクト for AWS」をご発注いただきます。(見積書、注文書)
※アット東京のデータセンターのラック契約があることが前提です。
初めてのお客さまは、本サイトの 問い合わせフォーム よりご連絡ください。 - お客さまのAWSアカウントでAWS管理コンソールから、AWS Direct Connect専用接続の申請を行っていただきます。
[AWS管理コンソール]-[サービス]-[Direct Connect]-[接続]-[接続の作成]を選択 - 申し込み完了後、AWSより提供されるLOAファイル(PDF形式)を入手します。
AWS管理コンソールからダウンロードできます。
LOAファイルのイメージ - LOAファイルを添付し、アット東京に「プレミアムコネクト for AWS利用申請書」を提出していただきます。紙書式の申請書、または、アット東京のカスタマーポータルから申請可能です。
- 7営業日~10営業日で「プレミアムコネクト for AWS」の開通作業を行い、お客さまラックにて、受け渡しいたします。即日、利用可能です。
料金
本サービスの利用にあたって、お客さま側で必要となる費用は以下のとおりです。
- 「プレミアムコネクト for AWS」費用
弊社の営業担当にご連絡いただき、「プレミアムコネクト for AWS」をご発注いただきます。(見積書、注文書)
アット東京へお支払いいただく構内光ファイバーケーブルの利用料金です。所定の初期料金、月額料金が必要となります。最低利用期間は1年間です。
具体的な料金はアット東京の営業もしくは、本サイトに掲載のATBeX構築パートナーの企業さまへお問い合わせください。光ファイバーケーブルのサービスであり、ご利用帯域によらず、同一料金です。1Gbpsでも10Gbpsでも100Gbpsでも同一料金でご利用いただけます。 (利用する構内の光ファイバーケーブルの仕様は同じなのです) - 「AWS Direct Connect専用接続」費用
これはAWSよりお客さまのAWSアカウントへ直接請求されるAWS Direct Connect専用接続の利用料金で、AWS Direct Connectの料金は(1)ポート時間料金と(2)データ転送料金があります。
以下、AWSの公式ページの料金表より抜粋します。
①AWS Direct Connect 専用接続のポート時間料金(1ポートあたり)
容量 日本でのポート時間料金 日本円換算 月額利用の目安(日本円) 1G 0.285 USD / 時間 31.57円 / 時間 23,033円 / 月 10G 2.142 USD / 時間 237.25円 / 時間 173,097円 / 月 100G 22.50 USD / 時間 2492.12円 / 時間 1,818,250円 / 月
*日本円換算はその時の為替レートにより変動(記載時1USD=110.76円)
*月額利用の目安は、1ヶ月(30.4日)、1日あたり24時間連続利用の場合で計算
*AWSのリージョンとAWS Direct Connectのロケーションが日本国内の場合
②AWS Direct Connectのデータ転送料金
データ受信(オンプレミス→AWSクラウドの方向)は0.00 USD/GBです。
データ送信(AWSクラウド→オンプレミスの方向)は0.0410 USD/GB(日本円にして4.54円)です。
*2021年7月時点での料金
*日本円換算はその時の為替レートにより変動(記載時1USD=110.76円)
*AWSのリージョンとAWS Direct Connectのロケーションが日本国内の場合
最新の料金については、公式ページからご確認ください。
https://aws.amazon.com/jp/directconnect/pricing/?nc=sn&loc=3
AWS Direct Connect専用接続のポート時間料金を考えると、100Gbpsのポートを常時維持することは高価であり、なかなか手軽に試せる金額ではなかったですね。。。
最後に
費用を考えると、やはり、とりあえず100Gbpsで・・・というわけにはいかないかもしれないですね。
しかし、短時間に大量のデータをアップロードやダウンロードしたいというような要件の場合は、1時間単位でのポート料金は課金となるので、便利かもしれません。
まずは、専用接続で1Gbpsや10Gbpsでの接続も当然可能です。
しかし、いつかは100Gbps...利用してみたいですね。既にアット東京でも100Gbpsをご利用のお客さまがいらっしゃいますので、お客さまのニーズに合ったサービスであれば、是非、ご検討いただければと思います。