2021.12.23
皆さん、こんにちは。
ATBeXのサービス企画を担当しております、すぎちゃんです。
すっかり寒くなってきて、クリスマスシーズンですね。ということで、Merry Xmas!
今回は、この12月から始めましたATBeXの新しいオプションサービス「ATBeXトラフィックレポートサービス」のご紹介をしたいと思います。
目次
クラウド接続回線のトラフィックを知りたい!
クラウド接続回線を利用し運用管理を行われているお客さまで、ネットワークのトラフィック状況を確認したい、というケースがあると思います。
- 最近レスポンスが悪く、トラフィック状況がどうなっているか知りたい。
- トラフィック量を確認することで、どの時間帯に逼迫しているか把握したい。
- 帯域をモニタリングして増速や減速の目安にしたい。
そのような場合に、「ATBeXトラフィックレポートサービス」がお役に立ちます。
トラフィック状況が分かれば、クラウド接続サービスには50Mbps~10Gbpsまでさまざまな帯域メニューがあり、必要な分だけ帯域の契約できることもクラウド接続サービスの魅力です。
クラウド接続のトラフィックを監視する方法
クラウド接続のトラフィック状況を測定するポイントとしては、以下の3カ所が候補となります。
測定ポイント①: お客さまルータでの監視
オンプレミスのお客さまラックに設置されているルータでSNMP MIB情報を取得可能な場合、お客さまがご利用されている監視ツールでトラフィックを監視することが可能です。
通信キャリアやサービスプロバイダーの提供するマネージドルータをご利用の場合は、SNMP MIBを開示可能かどうかご確認いただく必要があります。
測定ポイント②: ATBeX網内での監視
ATBeX網内でのトラフィック監視を行いたい場合は、ATBeXのオプションサービスの「ATBeXトラフィックレポートサービス」をご利用いただくことでトラフィック状況を把握できます。
ATBeXではSNMP MIB情報の取得について、お客さまへ開示しておらず、お客さま側の監視ツールでATBeX網内の機器上でのトラフィックを監視いただくことはできません。
そのかわりに監視ツールやインターネット上での閲覧画面を併せ持つ、このサービスを提供しております。
測定ポイント③: クラウド内での監視
クラウド側でトラフィックの測定を行えるサービスがある場合、クラウド内部でトラフィックを監視することも可能です。
AWSではAWSの監視ツールであるCloudWatchを用いて、AWS Direct Connectのトラフィック監視をすることができます。
これはお客さま側でクラウドのアカウントを操作でき、設定できることが前提です。
【参考】AWS Direct Connect のAmazon CloudWatch でのモニタリング
以上のように、クラウド接続回線のトラフィックを測定できるポイントはいくつかあり、Point to Pointでの接続の場合は基本的にどのポイントで取得いただいてもトラフィック量は変わらないはずです。
なお、どの測定ポイントでトラフィックを管理されるかはお客さま次第です。
既にお客さまにて既存のトラフィック監視の仕組みがある場合は、そちらで監視設定を追加して対応する方法が一般的だと思いますが、もし、既存のトラフィック監視の仕組みがなかったり、クラウド側やオンプレ側ルータでさまざまな制約がありトラフィック監視ができない場合でも、「ATBeXトラフィックレポートサービス」をご利用いただくことで、手軽にトラフィック状況の把握が可能となります。
ATBeXトラフィックレポートサービスのご紹介
ATBeXトラフィックレポートサービスは、ATBeXをご利用のお客さまに、ATBeXの接続回線および論理回線のトラフィック状況を可視化し、Webで提供するサービスです。
本サービスのご利用にあたっては、ATBeX接続回線のご契約が前提です。本サービスでのトラフィック測定の仕組みは以下の図をご覧ください。
トラフィックの測定ポイントは、お客さまのATBeX接続回線を収容しているATBeX側の収容機器のインターフェイスです。
この測定ポイントで物理ポート全体のIN/OUTのトラフィックと論理回線ごとのIN/OUTのトラフィックを測定しグラフで提供します。
トラフィックの測定データの蓄積(5年間)、Webでの表示画面への加工はアット東京のサーバーで行い、お客さま管理者はインターネット上の当社の@EYEのWebサイトにて、Webブラウザを用いて、リアルタイムでトラフィック状況を閲覧可能です。
画面イメージは以下のようなものです。標準で1分周期でのトラフィック測定のグラフ化を行っており、きめ細やかにトラフィックの変化を把握したり、csv形式で過去データをファイルに出力したりできます。
このツールは何でしょう?
さて、この監視ツールは何でしょう?
ネットワークエンジニアの方にとっては見慣れない画面だと思います・・・。
実は、この画面をお見せするサービスはアット東京オリジナルのDCIMによるものです。
DCIMとはData Center Infrastructure Managementの略で、データセンター内の設備監視を行うツールです。
アット東京ではDCIMのサービスとして「@EYE®」というサービスを提供しており、このサービスの仕組みを利用して本サービスを実現しています。
『@EYE®』とは、データセンター設備の稼働状況をインターネット経由でモニタリングできるサービスです。
他社DCを含め、お客さまサーバー室の稼働状態の見える化、運用の効率化・省力化などを強力にサポートします。
データセンター内で稼働する機器(例えばお客さま契約ラック内の電気の使用量や室内温度など)の状態からアット東京で契約いただいたインターネット回線やATBeX回線のトラフィック量まで、さまざまな情報を1つのWeb画面で統合的に確認いただけます!
@EYE®の特徴
- 専用ソフトウェアを準備する必要なく、データセンターの資産管理、キャパシティ管理、電力管理等をブラウザ上で行うことができ、ご来館いただく必要はありません。
- データセンターの計測システムやデータ蓄積・公開システムをお客さまで構築する必要がなく、導入までのコストと時間を抑えることができます。
- データ収集のシステム化に加え、各種設定変更・運用・保守・専用画面等をサービスとして提供し、お客さまの運用・管理を省力化いたします。
- 収集したデータは出力可能ですので、@EYE®で得たデータをDXに向けた検討材料として活用いただくこともできるかと思います。
【参考】DXとは
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略です。経済産業省の文章では「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と定義されています。
【参考】 経済産業省:「DX推進ガイドライン Ver. 1.0」より抜粋
@EYE®のオプション
- カスタマイズ画面
ベースはデータセンター内の設備の稼働状態の画面表示ですが、ATBeX回線のトラフィック量などでも、お客さまのご要望に応じた画面を提供することが可能です。 - イベント通知機能
計測・演算データにしきい値を設定し、状態変化を検知して自動配信メールにてお知らせします。また、検知した状態変化は、履歴表示画面からご確認いただけます。
上記以外にもさまざまなオプションがございますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
最後に
本サービスでは、複数アカウントを設定し、アカウントごとに表示させる閲覧画面の制御をすることができます。
サービス事業者さまが接続回線をご契約いただき、その中で自社のお客さまごとに論理回線を提供されているようなケースでは、お客さまごとにアカウントを作成し、そのお客さまのグラフのみ表示するように設定することも可能です。
企業のお客さまでも、ATBeX接続回線は共有し、複数の論理回線を部門ごとにご利用されている場合も、各部門でアカウントを作成し運用することもできますね。
監視のシステムは自社のサービスで提供していますので「こういうこと、できないの?」というようなお客さまのご要望にも比較的柔軟に対応できます。アット東京の徳竹とそのチームのメンバーがお客さまのご要件を聞いて検討させていただきます。
ATBeXトラフィックレポートサービスを詳しく知りたいという方、興味のある方は是非、下記の問い合わせボタンより、アット東京の営業までご連絡ください。
本ブログが皆さまの構成検討の一助になると嬉しいです。。。。
この記事を書いた人 すぎちゃん+徳竹さん
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