2022.12.08
ご訪問いただきありがとうございます。
今年も早いものであっという間に年末が近づいてきました。
大阪ゾーンに所属する新たなアクセスポイントである福岡APを開設したことが、ATBeXのプラットフォームにおけるこの1年間での大きな変化の1つでした。
今回は、ATBeXをご利用いただいている状況をこの1年間を中心に振り返ってご紹介したいと思います。
今後のATBeXご利用のヒントになれば幸いです。
※データは10月末時点実績
目次
1. 概況~ATBeX回線数の推移
この1年間におけるATBeX接続回線および論理回線の利用推移をご紹介します。
下図は、ATBeXご利用者※1の接続回線数および論理回線数の推移を示したものです。
接続回線数はこの1年間で1.4倍に増加しました。一方論理回線数は1.6倍の増加でした。すなわち1接続回線あたりで利用される論理回線の数も増加、論理回線のご利用がさらに拡大した1年間でした。
※1 サービス事業者さま(他のATBeX接続者の方にATBeXを介してサービスを提供される方)を除きます。
以降のデータについても同様です。
2. 業種別のATBeX利用状況
2-1 利用者の業種
ATBeXをどのような方にご利用いただいているかをご紹介いたします。
ATBeXご利用者を「ITベンダー」「インターネット・SNS」「金融」「通信」「(そのほかの)一般企業」の5分野に分類しました(分類は執筆者が本記事用に行ったもので、1つの目安としてご覧ください)。
下図は現時点と1年前におけるATBeXご利用者を業種別に示したものです。
いずれの業種もこの1年間で増えていますが、金融、通信、一般企業の各分野の増加が特に目立っています。
2-2 業種別利用者あたりの論理回線数
次に、利用者あたりの論理回線利用数を、業種別にみてみます。
先ほど同様現時点と1年前を比較しています。
全業種とも増加の傾向ですが、ITベンダー、インターネット・SNS分野の増加が目立ちます。ITベンダー分野においてはエンドユーザさまが増えていることが推察されます。
3. ATBeX提供仕様からみた利用状況
ここからはATBeX提供仕様のいくつかの項目を切り口に、ご利用状況の特徴をみていきたいと思います。
3-1 接続回線の利用形態
ATBeXサービスでは、お客さまから接続回線を2回線同時にお申し込みいただいた際はご記載内容を踏まえ当該2回線を冗長構成として設備収容を設計しご提供しております。
下図は2回線同時申し込みと1回線単独申し込みの回線数比率を示しています。
現時点では2回線同時申し込みを冗長1セットとして、1回線単独申し込みとその数量を比較すると約1.7倍となっており、冗長構成ニーズの高さがうかがえます。
一番外側の円が2022年10月末時点、内側に向かってそれぞれ1年前、2年前の状況です。
2年前から継続して2回線同時申し込み数の比率が増加しています。
3-2 接続回線のインタフェース速度
下図は提供中の接続回線数を、インタフェース速度別に区分したものになっています。
10GbE回線、1GbE回線ともこの1年間でほぼ同程度の増加率となっています。
3-3 論理回線の品目
ここからは論理回線について説明していきたいと思います。
各種サービス事業者への接続性を提供するServiceLinkと、お客さま内またはお客さま間での接続性を提供するPartnerLinkの品目別利用状況をご紹介します。
ServiceLinkのご利用はこの1年間で1.5倍以上になっており、その中でもクラウドサービス利用が圧倒的に多い状況です。
3-4 論理回線の帯域
下図は接続回線ごとの論理回線帯域合計値の分布を示したものです。
現在と1年前とを比較すると、論理回線帯域合計が500Mbps超となるような接続回線数の増加率が、500Mbps以下のそれの2倍以上となっており、広帯域化の進展が見てとれます。
最初にご紹介いたしましたが接続回線あたりの論理回線数が増加していること、および1つの論理回線の帯域自体が大きくなっていることの双方がこのような状況につながっています。
3-5 大阪ゾーン
大阪ゾーンの提供を開始してからおよそ2年半が経過しました。
下図は、大阪ゾーンおよび東京ゾーンにおける提供回線数(接続回線数と論理回線数の和)について、2021年10月末時点の数をそれぞれ1として、2022年10月末時点の数を比較してみたものです。
大阪ゾーンの回線数、接続回線あたりの論理回線数のいずれもこの1年で増加していますが、東京ゾーンに比べると増加率はやや小さい状況です。
3-6 マルチクラウド
クラウドサービス事業者への接続をご利用の接続回線で、複数のクラウドをご利用されている回線の比率をご紹介します。
上図は、異なるクラウドサービスへ接続する複数の論理回線をもっている接続回線を「マルチクラウド利用」、単一のクラウドサービスへ接続する複数(または単数)の論理回線をもっている接続回線を「マルチクラウド未利用」としてカウントし、その比率を示したものです。
1つの接続回線で複数のエンドユーザさまがそれぞれ異なるクラウドをご利用されるケースは、エンドユーザさま単位ではマルチクラウドとは言えませんが、上図ではそのようなケースがある場合「マルチクラウド利用」に区分されます。
このため当社から見た参考情報とはなりますが、マルチクラウド利用は年々進んでいる状況です。
4. 最後に
この1年間のATBeXのご利用状況を振り返ってご紹介しました。
概ね前年同様の傾向でご利用が更に進展した1年間でした。
柔軟かつ効率的な論理回線提供というATBeXの特長を活かしたご利用が広がっており、サービスを運用する一人として嬉しさを感じるとともに改めて身を引き締める思いです。
ATBeXのサービス全般についてご不明点などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
お読みいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
この記事を書いた人 斎藤
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