ATBeXとH-IXが相互接続!~北海道札幌からはじめまして!~

ATBeXブログをご覧の皆様、はじめまして。

ほくでん情報テクノロジー株式会社の辰田(たつた)と申します。

この度、弊社のH-IXデータセンター(以下、H-IX)にアット東京さまの「ATBeX札幌第2アクセスポイント」が開設されることになりました。サービス開始は今年度秋ごろに予定しており、今後ATBeXを活用したサービスを提供してまいります。

まずはこの場をお借りして、弊社の概要についてご紹介させていただきます。

ほくでん情報テクノロジーについて 

弊社は、北海道電力グループのIT企業として1991年に設立されました。

高い信頼性が求められる北海道電力の基幹業務システムと情報インフラの構築・運用・保守サービスで培ってきた技術力とノウハウを生かして、北海道内外の企業や自治体の皆さまにITサービスを提供しております。


※サービス・ソリューション一覧は2023年6月時点のものです。

『H-IX』について 

H-IXの特徴

H-IX(Hokkaido Internet Exchange)データセンターは、2001年に開業して今年で22年目を迎えました。北海道電力グループの一員として、堅牢なファシリティと厳重なセキュリティ管理で皆さまの信頼にお応えしてまいりました。

それでは、H-IXの立地環境や災害対応・対策などについて簡単にご紹介します。

立地環境

H-IXは、札幌市中央区に所在。新千歳空港から札幌駅までJR快速で約37分とアクセスも抜群です。


札幌市中央区は、明治時代の観測開始以来、まだ震度5弱以上を観測したことがなく、BCP(事業継続)や災害対策を考えたデータセンター選びには最適な立地環境となっております。




再エネ100%のグリーンなデータセンター

カーボンニュートラルの実現に向けて、2022年3月には使用電力をすべて、非化石証書※1を活用した実質再生可能エネルギー100%の電力に切り替えました。

2018年9月北海道胆振東部地震

「電源停止時間ゼロ!」、「サービス停止ゼロ!」、「設備被害ゼロ!」。堅牢なファシリティと高度な運用力によりお客さまの設備を守り抜くことができました。

災害対策

  • 井戸の整備     
    北海道胆振東部地震の際、札幌市では最大約1.6万戸の断水が発生しました。非常用発電機は燃料だけでなく冷却水がなければ動かすことができません。例えば、72時間動かすためには、25mプール約3杯分の冷却水が必要となります。そのため、2022年に敷地内に井戸を掘削し冷却水を確保しました。H-IXは断水時でも非常用発電機を動かし続けることが可能です。
            

  • 年1回の全実負荷試験
    電力供給は需要側と供給側が釣り合っていなければ正常動作できません。H-IXでは毎年1回、その時点の全負荷をすべて発電機から供給する「全実負荷試験」を実施しています。井戸水による冷却水確保とともに非常時に“確実に稼働する非常用電源”の維持に努めています。

余談ですが、H-IXの建物はもともと銀行の計算機センターでした。このためハウジングルームには旧金庫室(金庫の扉だけで約1.2トンもあります)があり、またFISC安全対策基準※2のうち「設備基準」を満たしているなど一部銀行の名残がございます。

※1 非化石証書
 再生可能エネルギーなど非化石電源の「環境価値(非化石価値)」を取引するために証書にしたもの。
※2 FISC安全対策基準

 正式名を「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準・解説書」といい、金融システムの導入や運用に関するガイドラインで、高い信頼性とセキュリティが求められる金融情報システムを構築する際の安全対策の共通指針となるもの。

ハウジングサービス

弊社の主力サービスであるハウジングサービスについて簡単にご紹介します。

弊社のハウジングラックは自社開発のラックで、高い排熱性能と作業性を実現しています。サイズはフルラック・1/2・1/4・1/6サイズをご用意しております。

     

そのなかでも1/6ラックは、サーバ・ネットワーク機器をコンパクトに設置することができます。電源は2系統が付属しており、電源OFF/ONなどの障害復旧サービスも付帯しておりますので、小規模システムの設置やバックアップデータの別地保管などのDR(ディザスタリカバリ)にご活用いただけます。

ハウジングサービスには、お客さまの機器の監視サービスや日常的な定期作業を代行する運用サービスなどもあり、お客さまのニーズに応じて柔軟にご利用いただけます。

今回アット東京さまのアクセスポイントが開設されるため、H-IXのハウジングラックをご利用のお客さまは、構内配線で容易にATBeXへ接続でき、メガクラウドや他のデータセンター群と容易に接続することができるようになります。

おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

今回ご紹介した弊社サービスにご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ下記リンクより詳細をお問い合わせください(その際、ATBeXブログみたよ!とお伝えいただければ幸いです)。

弊社は、「ATBeX札幌第2AP」によるアット東京さまとの協業により、お客さまの接続性を高め、利便性とサービス品質の向上に努めていきます。次の機会に、ATBeXを活用したサービスについてご説明をさせていただけたらと思います。

今後ともほくでん情報テクノロジーをよろしくお願いいたします。


この記事を書いた人 辰田



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