2021.10.28
こんにちは、アット東京で広報宣伝を担当している鈴木です。10月に当社でも内定式がありました。新しい仲間が増えるのが、今からとても楽しみです。
さて突然ですが、ATBeXポータルではクラウドへのつなぎ方の手順書をダウンロードできることをご存じでしょうか?
他にも資料ダウンロードページにいろいろな資料を用意していますので、ぜひご活用ください!
とはいえ、手順書があっても「なぜかうまくいかない…」と困ってしまうこともありますよね。
それを少しでも解消すべく、今回は接続サービス「ATBeX」を運用しているネットワークチームから、サービスのお申し込みから利用開始までによくあるお問い合わせと解決方法について話を聞きました。今回はその内容をご紹介します!
目次
1.ATBeXでAWS接続の利用申請をする際のチェックポイント
今回は、ATBeXを利用してAWS Direct Connectへ接続するケースのチェックポイントをお話しします。
ATBeXを利用してAWSに接続するには、当社が提供しているお客さま専用サイト「カスタマーポータル」、またはExcelフォーマットでATBeX接続回線(物理回線)とATBeX論理回線(ATBeX ServiceLink for AWS)のお申し込みをしていただく必要があります。
その中で間違いやすく、お問い合わせいただくことが多いのが、ATBeX論理回線の申請項目にある VLAN ID と AWS接続名 です。
使用可能なVLAN IDを社内で確認しましたか?
ATBeX論理回線の申請項目にはVLAN IDを記入する場所があるのですが、申請後にお客さまから以下のようなお問い合わせをいただくことがあります。
ATBeX申請のときにAWS側のVLAN IDを記入してしまったが、どうしたらいいの?
社内で使用しているVLAN IDを記入してしまったが、それでいいの?
このVLAN IDの項目には、お客さまのネットワーク環境で管理・設定されるVLAN IDの記入が必要です。
しかし、AWS側で発行されたVLAN IDや、既に使用されているVLAN IDを記入してしまい、修正依頼のお問い合わせをいただくことがあります。それが上記のようなケースです。
<解決方法>
ポイント:VLAN IDは、社内で確認してから申請を!
VLAN IDは利用者のネットワークを識別するための番号で、その環境で既に使用されている番号は使うことができません。
もし使用されている番号で申請すると、通信できないという事態になるのでご注意ください。
VLAN IDは、既存IDと被らない内容で設定をしなければなりません。そのため、お客さまの環境のネットワーク管理者と認識合わせをしてから申請されることをおすすめします。
AWS接続名に使用できる文字を使っていますか?
AWS接続名は、利用者がAWS内でネットワークを識別するために任意でつけることができる名前で、AWSによって使用可能な文字が定められています。
使用できない文字が含まれた状態でATBeXの申請をすると、修正が必要となり、申請がスムーズに進まないケースがあります。
<解決方法>
ポイント:AWS接続名は任意で設定できるが、利用できる文字には制限が!
2021年10月時点では、有効な文字としてa-z、0-9、-(ハイフン)が使用でき、100文字以内という制限があります。
カスタマーポータルから申請していただければ接続名の不備をチェックすることができますが、Excelフォーマットで申請する際はお気をつけください!
※英語の資料です。「virtualInterfaceName」の項目にAWS接続名のことが書かれています。
2.開通確認時にトラブルが発生した場合のチェックポイント
ここまではATBeXでのAWSへの接続申請に関するチェックポイントをご紹介しました。
お申し込み後、配線工事や申請していただいた内容をもとに設定作業を実施して、接続可能になります!
ここからは接続作業完了後の開通確認で、多くいただくお問い合わせ・トラブルをご紹介します。
ケーブルの接続方向は合っていますか?
開通確認時にお客さまからよくいただくお問い合わせには、
リンクアップできません・・・
つながらないのですが・・・
といったものがあります。
このときに一番多い原因は、光ケーブルのTX・RXの接続間違いです!
当社のサービスデスクでは、このようなお問い合わせをいただくと、まずTX・RXのご確認をお願いしています。
AWSのサイトでも、トラブル改善対策として紹介されるほど多く起きるトラブルです。
<解決方法>
ポイント:リンクアップできないときは、まずTX・RXの確認を!
光ケーブルには、送信用の伝送路(TX)と受信用の伝送路(RX)があります。
誤ってTX同士、RX同士を結線してしまうと送信と受信がつながらないため、通信できなくなってしまいます。
接続を間違えるとリンクアップできないので、ご注意ください!
光の伝達がきちんとできていますか?
光ケーブルの送信(TX)/受信(RX)に問題がないのに疎通確認が取れない場合は、光の伝達が正常にできているか確認するために、光レベルの測定をします。
<解決方法>
ポイント:問題の切り分けをするため、光レベルの測定を!
■ 測定機器をお持ちの場合
ATBeXにつながるお客さまの機器の光測定を実施していただきます。
以下のポイントをご確認ください。
① ATBeXから光の受信があるかを確認
② ATBeXに向けて光の送信があるかを確認
以上をご確認いただき、①と②の光の送受信を確認できる場合は、ATBeX側の原因であることが少ないため、お客さま設備になにか原因がないかご確認ください。
その際、なにかご不明な点などがありましたら、いつでも当社サービスデスクまでお問い合わせください。
■ 測定機器をお持ちでない場合
当社サービスデスクまでお問い合わせください。
技術部門に連携し、光測定などを実施し解決に向けてサポートいたします。
※平日日中での対応となります。
もしかして、VLANタグの設定を忘れていませんか?
リンクアップをしても疎通確認ができない場合、多くの原因がお客さま機器側でのVLANタグの未設定です。
申請時に VLAN方式 の項目で VLANタグ を選択された場合は、お客さま機器の設定を再度ご確認ください。
ATBeXでのVLANタグ方式は、IEEE802.1Qに準拠しており、Ciscoの機器ではdot1qになります。
3.おわりに
チェックポイントのまとめ
1.ATBeXでAWS接続の利用申請をする際のチェックポイント
・使用可能なVLAN IDを社内で確認しましたか?
・AWS接続名に使用できる文字を使っていますか?
2.開通確認時にトラブルが発生した場合のチェックポイント
・ケーブルの接続方向は合っていますか?
・光の伝達がきちんとできていますか?
・VLANタグの設定を忘れていませんか?
おまけ
今回ご紹介したブログの内容は、当社の接続サービスを運用しているネットワークチームが協力してくれました。ネットワークチームはアット東京のネットワーク構築や運用を担いながら、お客さまからのお問い合わせにできる限りお応えし、何かトラブルがあっても、その解決のために尽力しています。
日頃から幅広く情報収集し、各クラウドとのコミュニケーション、セミナー受講、認定試験を受けて資格を取り、お客さまからのご要望に対して柔軟にサポートすることを心掛けているそうです。
今回は、お客さまからよくいただくお問い合わせと、その解決方法をご紹介しました。
困ったときにお役に立てば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
この記事を書いた人 鈴木
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