2025.01.21
はじめに
こんにちは。ATBeXのサービス企画を担当しております、かずまです。
本ブログの読者の方で、手軽で柔軟性もあり、コスト最適化もできてしまう、そんな大変都合の良いクラウド閉域接続サービスを検討されている方はいらっしゃいませんか?
今回は、そんな方にATBeXの新サービスの活用例を紹介します!
拠点とクラウド間の通信回線
オンプレミスのシステムのクラウド移行や、オンプレミスとクラウドを組み合わせたシステムの構築事例が増えています。なかでも重要なデータを扱うなど求められるセキュリティ要件が高いシステムでは、拠点とクラウド間の通信回線について、インターネット経由ではなく閉域での接続が求められます。このようなシステムの構築においては、クラウドへの閉域接続の他にもさまざまなことを検討しなければならないと思います。そんな中で、さらに下記のような要望があるのではないでしょうか。
① ワンストップでネットワークの設計・構築から導入後の保守まで任せたい
② ネットワーク機器を所有することなくサービスを利用したい
③ 複数拠点のクラウド閉域接続を集約したい。メガクラウドへマルチ接続したい
④ 拠点ごとに最適な回線を選択してコストを低く抑えたい
⑤ 短納期で利用開始したい
このように列挙してみると、手軽で柔軟性があり、コストを最適化できることが大事なポイントであることがわかってきます。
全てに応えるATBeXクローズドアクセス Type-A
ATBeXの新サービス「ATBeXクローズドアクセス Type-A」なら、上記の要望全てに応えることができます!
「ATBeXクローズドアクセス Type-A」は、お客さま拠点までの通信回線も含め、クラウドへ閉域接続するために必要な設備や回線をワンストップでご利用いただくことができるサービスです。図1に示すように、アクセス回線と中継ルータ、クラウド接続回線の3つの要素から構成されています。詳しいサービス内容については、こちらのブログで紹介していますので、ぜひご覧ください。
図1:ATBeXクローズドアクセスType-A サービス概要
ここでは、複数の拠点とクラウド間の閉域接続の構成例を紹介します。複数のお客さま拠点(エンドユーザーさまのオンプレミスデータセンターや本社・事業所など)や2つのクラウドにそれぞれ閉域で接続し、さらにシステムの構築・保守・運用などのためにSIerさまの拠点からも接続できるようにすると、図2のような構成が考えられます。この構成を例として、前述のご要望についてどのように解決できるのかを解説します。
図2:複数拠点とマルチクラウドを閉域接続した構成例(説明上、閉域IP網を省略して作図しています)
① ワンストップでネットワークの設計構築から導入後の保守まで任せたい
ATBeXクローズドアクセス Type-Aは、ネットワークの設計や拠点設置ルータの設定内容検討などを、お客さまごとの専属SEに相談しながら、その作業を任せることができます。拠点設置ルータの導入時のオンサイト工事や導入後のオンサイト保守なども選択することができます。
② ネットワーク機器を所有することなくサービスを利用したい
ATBeXクローズドアクセス Type-Aは、拠点に設置するルータをレンタルで利用することが可能です。アクセス回線、中継ルータ、クラウド接続回線は通信事業者であるアルテリア・ネットワークスのサービスを利用するため、クラウド接続に必要なネットワーク機器を個別に調達し所有することが一切必要ありません。そのような意味でも大変手軽にご利用いただけるサービスです。
③ 複数拠点のクラウド閉域接続を集約したい。メガクラウドへマルチ接続したい
ATBeXクローズドアクセス Type-Aの中継ルータの最大接続拠点数はクラウド側も含めて30です(Shared品目の場合)。そのため複数拠点からのクラウド接続を1つのクラウド接続回線へ集約することができます。将来接続する拠点が増える可能性がある場合にも柔軟に対応できます。接続先クラウドは、Amazon Web Services(AWS)、Azure、Google CloudTM、Oracle Cloudで、図2のようにマルチクラウド接続も可能です。中継ルータを中心としたネットワーク構成とすることで、拠点間の通信や、クラウド間の通信も中継ルータでの折り返しが可能となり、低コストで効率的なネットワークを構築することができます。
④ 拠点ごとに最適な回線を選択してコストを低く抑えたい
ATBeXクローズドアクセス Type-Aは、アクセス回線に帯域保証型の専用線やベストエフォートサービス専有型に加え、NTTのフレッツ光が利用可能です*1。フレッツ光は閉域IP網への接続用として使いますので、クラウドまでの間でインターネットを経由することはありません。専用線と比較すると、その提供エリアは全国幅広いことや月額利用料が非常に安価という特長があります。これらの回線は図2のように組み合わせて利用することもできますので、拠点ごとの事情に合わせた回線を選択することでコストを最適化することができます。
また、クラウド接続回線の帯域は、50Mbps, 100Mbps, 200Mbps, 500Mbps, 1Gbpsから選択可能です。たとえばマルチクラウド接続をする場合に、図2のようにクラウドA向けには1Gbps、クラウドB向けには500Mbpsといったようにクラウドごとに必要な通信帯域を選択することができます。因みに、クラウド接続回線は帯域確保型*2ですので、この区間では選択した帯域は確保されます。
*1 フレッツ光はお客さまにて別途手配する必要があります。
*2 VANILA PrivateRoute CloudConnect(本サービスはATBeXを経由します)また、当該サービスにおける帯域確保区間はPrivateRoute設備からクラウド接続設備の区間となります。
⑤ 短納期で利用開始したい
ATBeXクローズドアクセス Type-Aは、アクセス回線以外の中継ルータとクラウド接続回線の納期は最短で3週間です。自拠点やお客さまの拠点において、すでにフレッツ光を利用されている場合は、その回線をアクセス回線として活用できる場合があります。システム構築中において、手配に時間のかかる専用線の開通の前に、構築・テスト用の回線としてフレッツ光を使って接続し、のちに本番稼働用として帯域保証型の専用線へ切り替えるという使い方もできるかもしれません。
最後に
今回は、閉域接続が求められる拠点とクラウド間の通信回線として最適なATBeXクローズドアクセス Type-Aの構成例、活用例を紹介しました。クラウドシステムの構築においてクラウドへの閉域接続の他にもさまざまなことを検討しなければなりません。通信回線やネットワーク機器を個別調達することは手間のかかることですので、本サービスのようにワンストップにお申し込みいただくだけで、手軽にクラウド閉域接続環境を利用できることのメリットは大きいのではないでしょうか?
今回紹介した活用例の他に、たとえば、小規模な組織・部署などで、100Mbps程度の帯域で十分であり、また帯域の変動を許容できるような用途においてクラウド閉域接続を必要とするシステムでの利用や、自治体のガバメントクラウドにおいて「ガバメントクラウド運用管理補助者」のクラウド閉域接続回線としてもご活用いただけるのではないかと思います。
このようにATBeXクローズドアクセス Type-Aにはさまざまな活用方法がありますので、気になった方はアット東京にお問い合わせください。
本ブログが皆さまのご理解の一助になると嬉しいです。
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この記事を書いた人 かずま
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