2024.03.19
こんにちは、アット東京のゼットです。
先日、アット東京主催で「AWS Direct Connectアクセス体験ハンズオントレーニング」を開催しました。今回は昨年に引き続き2回目の開催であり、アット東京のパートナー企業さまを中心に70名以上の方に参加していただけた大規模なイベントとなりました。
この記事では、どのようなイベントだったのかを簡単に紹介しようと思います。
イベント概要
本イベントでは、AWSへの専用線アクセスに必要な「AWS Direct Connect」をハンズオンで作業を体験しながら学習できるオンラインセミナーとして開催しました。イベントは第一部:初級編と第二部:中級編として2日間に分けて実施し、いずれかのみの参加も可能としていましたが、多くの方に両日とも参加していただけました。
名称 | AWS Direct Connectアクセス体験ハンズオントレーニング |
開催日 | 2024年2月2日(金) / 2024年2月9日(金) |
開催場所 | オンライン (Zoom) |
日程 |
【第一部:初級編】2024年2月2日(金) 13:30~16:30 13:30~14:00 14:00~16:30 【第二部:中級編】2024年2月9日(金) 13:30~16:30 13:30~14:00 14:00~16:30 |
ここからはそれぞれの内容について振り返ってみます。
第一部前半:アット東京の接続サービス/事例紹介
第一部の前半では、アット東京からクラウド接続サービスの紹介とアット東京における事例の紹介を行いました。
クラウド接続サービスの紹介では、アット東京のデータセンターからAWSへ接続する際に必要となる、「ATBeX」「プレミアムコネクト」の2つのサービスを紹介しました。これらのサービスはATBeXブログでも過去に特集したことがありますので、ぜひ読んでみてください。
基礎講座 第2回「ATBeXとプレミアムコネクトの違いって何?」
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/10/
基礎講座 第7回「ATBeXとプレミアムコネクトの違いって何?<応用編>」
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/78/
事例紹介では、アット東京のデータセンターサービスの窓口である「カスタマーポータル」を、オンプレミスからAWSに移行した際の事例について紹介しました。 講演者は当システムの開発に携わっているグループのエンジニアであり、AWS移行の苦労やAWS移行で得られた恩恵について実体験を踏まえて解説してもらいました。「カスタマーポータル」についてもATBeXブログに特集記事があります。
もうひとつのポータルシステム「カスタマーポータル」
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/38/
第一部後半:AWS専用線アクセス体験ラボ
第一部の後半では、アマゾンウェブサービスから招待した講師によるハンズオントレーニングを行いました。トレーニングで学習したのはDirect Connectを用いた専用線アクセスであり、AWSの複数のリージョン上にあるVPCと疑似オンプレミス環境の接続をハンズオンで体験しました。第一部で構成したのは以下の図のようなネットワークです。
第一部で構成したネットワーク
ハンズオンでは参加者一人ひとりにインターネットからアクセス可能な専用のハンズオン環境(AWS環境及び疑似オンプレミス環境)が用意されており、オンラインでの開催でありながらそれぞれがAWS上の設定やオンプレミス内のルータ設定を体験することができました。ハンズオン手順は講師によるZoom上での説明に加えて、画像を交えながら書かれたテキストや、個別の質問に対応していただけるブレイクアウトルームやQ&Aなども用意されており、AWS初心者でもついていきやすくなっていました。特にオンプレミスルータで行ったBGPの設定はCLI上で多数のコマンドを入力するものでしたが、こういったサポートもありAWS経験の少ない私でも専用線アクセスを達成することができました。
ATBeXブログにも、今回のハンズオントレーニングと同じようなことをした体験記事が投稿されていますので、ぜひ確認してみてください。
【やってみた】AWS direct connectの設定を実際にやってみたので解説します!前編
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/85/
【やってみた】AWS direct connectの設定を実際にやってみたので解説します:後編
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/86/
第二部前半:アット東京の接続サービス/事例紹介
二日目である第二部の前半でも、アット東京からクラウド接続サービスの紹介とアット東京における事例の紹介を行いましたが、内容は第一部のものよりも難しめのものとしました。
クラウド接続サービスの紹介では、オンプレミスからのクラウド接続を実現したい場合に便利なアット東京のサービス「ONUお預かりサービス」「仮想マネージドルータサービス」「アット東京 Cloud Lab」の3つを紹介しました。「ONUお預かりサービス」に関しては以下の1つ目の記事で、「仮想マネージドルータサービス」に関しては以下の1つ目と2つ目の記事で、「アット東京 Cloud Lab」に関しては以下の3つ目の記事でも触れられています。
「メガクラウド接続の話① ~こんな使い方もあるよ~」
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/33/
基礎講座 第3回「ルータってどうすればいいの?」
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/15/
話題のCloud Labサービス Megaportサービスも利用可能に
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/7/
事例紹介では、アット東京のATBeX設定の自動化システムである「@OS」の開発事例について紹介しました。こちらの講演者はATBeXのサービス開発に携わっているグループのマネージャーであり、自動化の狙いや品質の確保について俯瞰的に解説してもらいました。「@OS」に関連したブログ記事としては、以下の@OSが大阪に対応した時の記事があります。
ATBeXのオーケストレータシステムが大阪に対応した話
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/16/
第二部後半:プライベートVIF接続からトランジットゲートウェイ接続への切替体験
第二部の後半では、アマゾンウェブサービスから招待した講師によるハンズオントレーニングを行いました。第二部のトレーニングで学習するのは、第一部のトレーニングで行ったVPCとオンプレミスの接続をAWS Transit Gateway経由に切り替えるというものです。これは第一部で行った専用線アクセス体験におけるオプション作業であり、応用課題として位置づけをされている内容です。第二部で構成したのは以下の図のようなネットワークです。
第二部で構成したネットワーク
ハンズオン環境は第一部と同様に参加者それぞれに付与されていましたが、第一部から引き続きご参加者いただいた方であってもハンズオン環境はリセットされていたため、途中までは第一部のハンズオンと同様の作業をすることになりました。ただ、二度目の作業であったため、第一部の時よりはスムーズに進めることができました。高度な内容で、トレーニング中は理解が追い付いていない状態でしたが、トレーニング終了後に復習できる形にして頂けたおかげでだいぶ理解することができました。
Transit Gatewayに関してはATBeXブログにもわかりやすい解説記事が上がっております。
AWS Transit Gatewayとは?概要や利用するメリットについて説明します
https://atbex.attokyo.co.jp/blog/detail/96/
最後に
このように、本イベントは専用線アクセスに特化したAWSトレーニングとして、初心者でもついていきやすく、かつ高度な内容まで含めた形で実施されました。
アット東京はAWS Direct Connect デリバリーパートナーとして、AWSに専用線アクセスするためのさまざまなソリューションを用意しておりますので、ぜひお問い合わせください。
この記事を書いた人 ゼット
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